今日も1日が始まる。
2話目です。
なかなか文章書くの慣れていないので、文字数が
今回も少な目です。
暖かい目でお願いします。
今回は主人公の普段の日常からです
「今日もいい天気ですね。」
俺はいつもの定例句を隣に座る女性へと話しかける。彼女もいつもの様に「そうですね、でもここじゃああんまり分からないですけどね。」
とにこやかに返事を返してくれる。
ありふれた日常、平和な毎日に感謝しながらついつい眠くなっても仕方の無いことだろう。
今居る場所は銀行の中、真夏を少し過ぎた辺りなので外は非常に暑いのであるが、行内は冷房が行き届いており過ごしやすいのだ。
「神屋さん仕事してください。私の窓口ばかり人が並ぶっておかしくないですか?」
俺の名前は神屋洋。
今年でこの銀行で働き始めて三年目になる25歳の銀行員だ。
昔から数字に強く、両親が海外を渡り歩いて商品を買い付けに行ったりと貿易商をやっているせいか商売に強い関心を持っていた。まぁ両親もどこで買って来たのかよく分からない品も多かったからだが…。(怪しげなお面だったり、読めば性格が変わる本なんて疑問符だらけだ)
「誰に説明しているんですか!?私の事完全に無視してませんか。さっきから私の列にしか並ばないで誰も苦情がこないって何か間違ってる気が……」
横に座った女性は佐藤茉莉、長い髪を腰まで下ろし滑らかな髪質は誰しもが触れてしまいたい誘惑に駆られるほどで、さっきから苦情も出ないのは彼女に話し掛けられるからで勿論この銀行で一番の人気を誇っている。
「褒めたって何も出ませんからね、先輩がしてくれないと仕事が終わらなくなって私の定時帰宅が出来なくなってしまいます。」
じぃ~っとこちらを上目遣いで睨んでくるが、ちょっと待て、地の文にまで突っ込んで来るのは止めろ、どこのスキル持ちだお前は。
仕方ないので欠伸を一つ返事変わりにつくと俺は笑顔で
「こちらの窓口へどうぞ」
と話しかけるのだった。