私と謎解き。
そうか、知らなければ良かったのかもね……。
あの人は、ずっと、ずっと教えていたんだ。
でも、それに私は気づくことはなかった。
そうさ、あの人はいつも謎解きばかり、私は謎解きがとても苦手と分かっていてもやり続ける。
なんでだろう……。嫌がらせかな?
でも、それはすべて合わせるとメッセージになっていたんだ。
それも私は分かんないのかもね・・・。
だって、謎解きは私の気持ちと違うんだから。
あの人はそれを知っていて、謎をだす。
答えが出ることじゃなくて、考えてほしかっただけなのかもね……。
自分って存在を……。
『あ り が と う』
こんな、メッセージいらないよ。
自分の口で言ってよ……。
そう、私はつぶやいて涙を流した。
そして私は一生懸命にあの人が出した、謎を解いた。
でも「ありがとう」くらい自分の口で言ってほしかったよ……。
まだまだ、謎は残ってる。
この謎は一番最初の問題だった。
さあ、まだ謎は残ってる。
あの人はもういないけど、私はこの謎解きを解き続けるよ。
最後に貴方に出来る、償いだから……。
自分の存在なんて、自分で分かるはずが無い。
でも、あの人の謎解きにはそのヒントが載っている。
私は諦めないよ、諦めたら、あの人に顔向けできないからね。