初めての休日は
正直、何日経とうと目玉を弄くり回す仕事に慣れそうに無いけれど、『働かざるもの食うべからず』と念じて無心に働いていたら、気付いたら初めての休日になっていた。
初めての休みは自宅でのんびりしたいところだったけれど、悪魔になって初めて出来た友人に遊びに誘われたら断る事は出来ない。
朝からワクワクしながら野生のアイスクリームを捕まえる準備を始める。
いや、正直野生のアイスクリームなんて見た事ないのでどうすれば良いか分からないけれど。
何となくそれっぽい格好に着替え終わると同時にインターホンがなる。
どうやら2人が来たようだと玄関のドアを開ける。
「…ちゃんと起きれてんじゃん」
面白く無さそうにベスが言うが別に嫌だから言ってるんじゃなくてそういう言い方が癖なんだろうなと短い間ながら理解したのでスルーする。
「あら、ちゃんと動きやすい服装ですわね。とても良いですわ」
「うん、ありがと」
メアリーの方は私が自分が言った通りの服装をしている事に満足そうだ。素直で分かりやすくて良いな。
にしても、なんだか虫取り少年みたいだ。
目の前で網を2つ持って仁王立ちするメアリーとだるそうに網を握るベスをみてそう思う。
野生のアイスクリームを捕まえるのに必要な道具は自分が用意するとメアリーが張り切っていたけれど、もしかして網がそうなのか?
……虫?
ブンブンと飛んでいるアイスクリームの群れを想像してちょっと気分が悪くなったのでそれについて考えることを止める。
改めて2人の姿を見る。
何時もは制服姿しか知らないので私服姿は新鮮だ。
ベスは見えるか見えないかギリギリのミニスカートにショート丈のTシャツを着ており、チラチラとへそチラしている。
えっちだ。
メアリーの方は何時ものゴージャスな縦巻きロールではなくポニーテールにまとめられており、フリルが抑え目のドレスシャツとパンツスタイルでお転婆お嬢様感がある
可愛い。
私は顔面ジャックザランタンだから似合う似合わないとか以前の問題なので、あまり服装は気にしてない。
今日は友人たちと野生のアイスクリームハントをるので動きやすい格好が良いのかなとジャージ姿だ。
まあ、物凄く着心地良いしデカデカとロゴが入ってるのでどこかのブランド品ではあると思う。自分で買った訳ではないので分からないけれど。
お手伝いさんに動きやすい格好をしたいからジャージ買うと話したら次の日に部屋にプレゼントが置いてあったのだ。
送り主の名前は無かったが父親だろうからありがたく着させてもらっているが、若干怖さを感じる。
過保護すぎだろう。




