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閑話休題 とある少女の独白

身体の生えた食品。


おとぎ話に出てくる幻の存在。


その姿は様々だけれど、共通しているのは野菜の姿をしている事だ。


なす、大根、じゃがいも、色々の姿で描かれるけれど、1番多いのはカブだ。


悪知恵よ働く白い化け物は悪魔を騙す怖い化け物だ。


そんな化け物を倒してみんなで食べる英雄譚。


そんなモノは居ない。


ただの妄想だと思っていた。


けれど、彼女は似ている。


野菜そのものでは無いけれど、殆ど野菜の頭を持った悪魔。


飄々としてよく分からない性格だけれど決して悪知恵を働かせて悪魔を襲う恐ろしい化け物では無い。


何者なのか、それを考えるのに彼女の父親の姿が浮かんでくる。


彼女と同じ頭をした悪魔。


ある日突然現れて、気が付いたら大貴族の当主に成り上がったカボチャ頭。


誰も彼がどこから来たのか知らない。

誰なのか知らない。


本当に悪魔なのか、そらすら知らない。


もしかしたら……。



そこまで考えて私は思考を放棄する。


私の役目はあの事件の真相を解き明かすことであり、それ以上の事は関係の無い事だ。


好奇心は猫をも殺す。


余計な事には首を突っ込まないに限るのだ。


ただでさえ危険な依頼を受けているのだから。


さっさと寝よう。


明日は友人たちと野生のアイスクリームを捕まえに行くのだから。

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