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行ってはいけない場所

毎週日曜日午後11時にショートショート1、2編投稿中。

Kindle Unlimitedでショートショート集を出版中(葉沢敬一で検索)

「2代前のマスターと一緒に避暑に行ったときの話」


 エレンが突然話し始めた。何のこと? と思ったけど、先ほど出張で地方に行く話をしていたのだった。


「なんかおかしな家だったのよ、その別荘。時々揺れるし、隣の家離れているのに哄笑が外から聞こえるし。気味が悪いから早く帰ろうよと言ったら、オカルトの塊の君が言うのかいとか言われて。


 ある夜、低い唸り声がしたの。2階だし、外の様子を確かめようとして、マスターはカーテン引いて外を見ようとしたの。


 そうしたら、窓からこちらをじっと見ている巨大な目、1メートルはあったわね、と、かち合っちゃって。黄色の虹彩には虫類みたいな細い銀色の瞳孔だった。


 マスターは見ると同時に失神して床に倒れた。発狂しないための自己防衛本能だと思う。私は気配消して置物のようなフリをして見てた。目玉はしばらく室内を眺めると哄笑と共に去って行ったわ。


 翌朝、目が覚めたマスターはすぐに私を連れて別荘から出ていった。それからマスターは精神衰弱してしまい、1年も経たないうちに亡くなってしまったわ。死ぬ直前に聞いたけど、あの別荘の地域って「狂気の丘」と呼ばれていたところだって。住んじゃいけない場所だったのよ。


 でね、さっき思い出してネットでその場所調べてみたら、30人ほど行方不明になってるの。死体とかでてないけど、行方不明者が。

 マスター、そんなところじゃないでしょうね、今度行くところ」


「大丈夫、地方都市だよ。たまに暴力団の抗争があるらしいけど」


「おかしな場所は、頭のおかしい人が集まってできるのよ。残留思念って言葉知ってる? 空間に思考が刻まれて後から来た人に影響を与えるの」


 廃墟とかそんな感じの所を言っているのだろうか。でも都市の真ん中だよ。


「私が守ってあげるから連れてって」


 ネットで連絡できるから置いて行くつもりだったけど。連れて行くことにした。


 エレンは心配性。


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