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第534話 登場する魔王と待ち構える大魔王

 何もない丘。


「やったーーーー! やったぞーー!」「あの巨大な魔物どもがいなくなった!」「行ける! まだ戦える!」


 スカルドラゴンとスカルジャイアントがいなくなったことで戦場はロード隊とライズ隊が有利となった。


 今まで数の暴力で押していたスカルソルジャー達は指揮官がいなくなって混乱し始めた。


 青い剣で空中にいたロードが降りてくる。


「ここだ! 眷属使魔のいない好機を無駄にしてはいけない! 皆! 魔物たちを殲滅だ!」


 ロードが叫ぶ。


「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」


 それぞれ手にした武器に力が入る戦士たち、戦いは一方的にロードたちの優勢だった。


 この時、

(これで指揮系統はなくなった。あとは時間と体力の問題か)

 ハズレは思った。


 この時、

(素早く的確に相手を倒す! またいつ眷属使魔が出て来るか分からないんだから!)

 スワンが思った。


 この時、

(かかしヤローが驚かせてくれるじゃねーか)

 グラスは思った。


 この時、

(ロードさんたちが作ったこの好機絶対無駄にしてはいけない)

 ドノミは思った。


 この時、

(眷属使魔とやらに比べたらなんてこともない敵たちだ! 衝撃流の見せどころ!)

 ブケンは思った。


 この時、

(あと何体、眷属使魔がいるんだろう。さすがにもういないと思いたい)

 ロードは思った。


「お~~~~い! ロードーーーー!」


 その時、スカルソルジャーと戦っていたロードの背後からシルベが声を掛けて来た。


「シルベさんか! どうした!」


「これから骨の根城に50人ばかりの戦士たちと乗り込みに行く! 恐らく大魔王もそこにいるはずだ! 一緒に来るかい!」


 シルベは敵本拠地に乗り込む提案をしてきた。


「大魔王と戦いに!?」


「来るか来ないか! 今すぐ決めてくれ!」


「行ってこいロード! 行ってまた強くなって来い! こちらの指揮はオレが引き継ぐ」


 その時ハズレが口にした。


「分かった! シルベさんオレも同行する!」


 ロードは決意を露わにした。


「召喚陣! 大魔王と戦う者たちは! 骨の根城広場まで!」


 シルベの発言と共に足元には召喚陣が描かれロードたち勇気ある者たち50名が骨の根城に向かった。



 ▼ ▼ ▼



 骨の根城・玄関前の広場。


 紫色の瘴気が満ち溢れ、人間の骨だけで作られた城が見えた。


 ロードの他に、岩石人のゴンガ、溶岩人のマグマン、昆虫人のビートル、宇宙人のグレイ、鎧のマスクを被るイロヨ、サイボーグのターカウス、車輪の疑宝玉使いのグルン、電気人間のカミージ、魂体のモエール、騎士のシロト、忍者ブパイ、発信機の秘宝玉のギネ、その他もろもろの戦士たちが召喚され乗り込んだ。


「ここに大魔王が――――!?」


 その時ロードはもの凄い威圧感を覚えた。


 禍々しい気をまだ勇者となって数カ月のロードは感じ取った。


 その禍々しい気を放っていたのは周りにいたスカルソルジャーではなく、正面にいた魔王らしいローブと王冠で着飾った大魔王のものだった。


「永遠の命に興味はないか?」


 大魔王が単刀直入に訊いてきた。



 ◆ ◆ ◆ ◆



 ハズレとライズの指揮する戦場。


 ふと、何となく異変を感じ取ったのはグラスだった。


「おい、骨共の動きが変わったぞ」


「まだ眷属使魔が残っているかもしれないから、そいつが来たのかもな」


 ハズれが言う。


「「秘宝玉さえ使えれば……」」


 ハズレとグラスが口をそろえて言う。


「ハズレ――スカルソルジャーの動きが変!」


「どう変なんだ!?」


「隊列を作ってる。いえ、道を作って――――!?」


 水の足場を作り、上空から見守っていたスワンは驚いていた。


「スワンさんどうしたんです!?」


 ドノミが訊く。


「秘宝玉だ! 胸元に秘宝玉を埋め込まれた骨のドレス姿の魔物がスカルソルジャーの作った道を歩いてくる!」


「秘宝玉!? もしかして魔王じゃないのか!?」


 ブケンが道を開けられた正面から来る骨のドレスを着た者に対して拳を構える。


「……大魔王、ではありません魔王スカルクイーン、髑髏の秘宝玉の所有者です」


 その骨の魔物は自己紹介してきた。


「魔王だと!?」


 ライズが驚いていた。


 スカルクイーンと名乗ったその魔王は腕を軽く振るい、ドクロの旗を具現化させた。


 そしてドクロの旗をその場に突き立てた。その時、スカルソルジャー達に異変があった。カタカタと震えだし、手に持った武器が紫色の骨に変わっていった。


「さぁ、進撃せよ」


 スカルクイーンはスカルソルジャーに命じた。そしていつの間にか50万体にまで増えていたスカルソルジャーの猛攻が始まろうとしていた。


 ドクロの旗が堂々と突き立てられた戦場だった。


 この時、

(秘宝玉所有者の魔王、スカルクイーン――――髑髏の秘宝玉って言ったところか)

 ハズレは冷静に分析したが、


 その秘宝玉の恐ろしさを身を持って知ることになる。

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