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アイズシャット  作者: 海老アボカド
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五話

 ぱちっ、起床!


 目を覚ますとアタシはいつものように自分のベッドに横たわっていた。


 見慣れた天井。カラダはいつもより軽いような気がする。


 ゆっくり上体を起こすと、右手のシャツの袖に冷たい感触がある。


 袖には赤黒い血がベットリと付いていた。


「ええ~⁈」


 一階からお母さんの声が聞こえる。


 テレビの音量が上がり、二階からでも微かに聴こえる。


「えーここで臨時のニュースをお伝えします」


「昨晩の午後九時頃、○○交番に『女子高生を誘拐監禁した』と言う男が出頭しました」


「同市では女子高生の行方不明事件が三件相次いでおり、警察が自宅を捜索した所女性のバラバラに切断された遺体が三体発見されました」


「切断には包丁が用いられ、動機を確認したところ『自分の正義の為にやった」と供述しています」


「また男の自宅には覚せい剤の入った瓶が発見され、薬物依存者の単独犯行とみられています」


 いつもと同じ景色、いつもと同じスケジュール。今日もそのはずなのに、アタシは何もかもが変わってしまったように見える。


 アタシ自身が変わったのか、アタシの周りが変わったのか。


 今はよくわからないけど、きっといつか理解(わか)ってしまう。


 両手で顔を覆い、眼を瞑る。




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