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妄想論

一般って言葉は古臭い

作者: とびうお君

 以前から書いてるのだが未だに一般って発想で語る人が多い。君の名はのヒットはそれを助長させる悪い例になった。しかも君の名の問題は、元々はマイナーマニア向け監督だった新海監督が飛ばしたメジャーヒットだが、中を見て確信したがそれまでの新海監督の持ち味がほとんど出ていない。


 だがそれを持って君の名はを駄作だというのじゃない。全く逆で良くコンナ0からに近い出発で面白いもの作ったとびっくりしている。過去の実績がまるでどうでも良いといえる。もっと言えば、本来持っていた別の力がこれまでのマニアマイナー向けばかり作っていたせいで開花できなかったといえると思ってる。それぐらい別物の作品。


 新海監督らしさが無いわけじゃない。だが何倍にも希釈されて、らしくない部分が面白さの大半を担ってるとなればらしい作品と言えるのか?と言うと別物といった方が早い。すごく優れた頭脳の持ち主がスポーツばかりやっていて、全くその力が発揮できてなかったみたいなものかと思う。スポーツ選手が馬鹿だと言うわけじゃないが、使う頭が違っていたという事かと。


 要するにマイナーマニアとメジャーマジョリティを繋ぐものなんてかけらも君の名を見ても見つからないって話。


 じゃ一体何を持って私はこういった発想になったのか?と言うと近年のヒット作は面白くないって人がかなりの数居るから。これをネットによって評論家が増えたからだと見るのも出来るだろう。でも私は違うと思う。10年ぐらい待っていたのだ、その10年変わることなく同じ意見が出ていたため確信をした。


 今のヒット作の大半はマイナーマニア向けで一般向けとずれてるからじゃないか?である。そこで出てきたのが、じゃ一般的なヒットなんてあったのか?となる。無いんだ。私が君の名はをわずらわしいと思ってるのはそこにある。10年待って確信を持ったらその例外と言えるような作品が出てきたからである。


 反例が出てきて困ってるとは思ってない。違うんだ、私の意見に例外的な作品で反論を述べる人が出るだろうなってわずらわしさに成る。私は10年待ったんだ。たかだか例外的な1作品で覆すほどじゃないと思ってる。


 ただ私は結果としての例外でも、君の名はつまらないとはならない。なんというか作家新海が一般向け作家としては懐疑的でも、結果として出来た作品君の名は一般向けヒットだと言えると思う。良くいろんなものを切った貼ったしただけでオリジナリティが無いといわれるが、その作り方で同じような大ヒット作品を作れるというなら作ってくれ。


 君の名はは、まどマギと良く似た作品だと思う。内容じゃない。内容もループ的な部分が似てるが、君の名ははループはしてない一回こっきりだから。君の名はは設定上ループできないと思うから厳密にはループもからずいぶんズレル。このズレがかなり大事なんだ。ループ物との違いは、過去に戻って一度失敗してサイドやり直すってのがキーで、その点君の名は、バックトゥザフューチャーみたいな普通のタイムトラベル物と変わらない。やり直すだけに同じ点があるだけで、一度過去改変に失敗してサイドやりなおす構造が似ないとループ物にはならないと思う。


 その点古臭い要素満載なんだ。よほどマニアックに見ないと本質的にはこれ違うとは思わないと思うが、ループ物は過去改変の失敗による主人公の挫折からの成長って要素がかなり重要な要素を占める。シュタゲ、リゼロとも共通している。しかもあまりに繰り返すと絶望感からの立ち直りって要素も入ってくる。


 この点僕だけがいない街は執拗な繰り返しは行ってない。ただあれも絶望要素はある。大して繰り返してないのに、ひぐらしと似た何かを?かんじてしまう部分がある。これらは蛇足になる。蛇足だが君の名は決して要素要素が個性的な作品ではない。例外的だと思ってるが、それでも、結果として出来た作品は傑作だと思う。まどマギ、君の名は組み合わせ編集が傑作なんだ。


 あれは例外だと強調が長くなってしまったが、それだけの影響力がある作品なので長々書いた。例外じゃない今普遍的な変化は、一般が消えたと考えてその原因を考えると細分化にあると思ってる。問題はそれだけが大事じゃない。じゃ何故一般化と間違えるようなヒット作は今でも生まれるのか?


 そこで私が考えたのが、細分化されたマニアマイナーな枠の中でかなり数を集める事が出来るようになったのじゃないか?と見ている。何故については答えられないが、現代は何故か?分からないが、マニアマイナーな枠組みなのにやたらとファン数が集まる作品が増えたと見ている。


 これらについて勘違いしやすいのは、過去のパンクロックなどのアングラからのメジャーかにあるが、あれとは違うと見ている。あれらは、マニアマイナーからファンの質の転換によってメジャー化したものであるが、今はマイナーマニアのままそのファンの数がそのレベルを超えるものがしばしば現れていると見ている。


 それらは一般化しきってないので、一般化を期待してみる人にはまず不満になるだろう。根本的に特定の偏った好み向けのものになる。AKBもその1つだと見ている。多くの人にとっては面白い刺激が無いのに何故か数だけはそれなりにとってしまう。


 そしてAKBは数が多すぎるので分かりにくいが、顕著にこれが現れたのがなろうだと見ている。なろうの特徴はまさにこれが顕著に現れている。なろうの中では、分かりやすいほど多数派向けなのに、なろうの外に出てアニメなどの視聴者にさらされると、とたんにマイナー的なものがもつ偏った好みへの批判が出てしまう。


 一般向けと言うのは、特定の偏った好みに訴えなくても成り立つ面白さを持つものと言えるだろう。一般向けの本質は数ではない。例えば無作為に抽出した受け手の支持でもそれは分かる。不特定多数向けが一般向けの本質だと見ている。なろうにはそれが無いのに、なろうの真理はファンとなる読者数こそすべてなんだ。


 何度も書くが、何故こういったマニアマイナー向けに細分化された受け手の集団が想定以上の数が集まるようになったのか?は分からない。ただ言えるのはそれは過去のメジャー化、一般化とは違うと言う事。不特定多数の人が知らなかった刺激を知る事で得るものじゃない。知った人はやっぱり好みじゃないと拒絶するのが今の奇妙な現象の正体なのだ。


 ちなみに批判が一部の人で展開されてるので数が多くないのでは?の見方があるが、そもそもアニメを見てない人を対象外としてるのもかなり大きい。その点普段アニメを見ない人もしって居る君の名はと比較は出来ない。


 敢えて答えになってない話を書くなら、一般向け崩壊によってこういった一般に近い層がマニアマイナーの多数派になるようになったのじゃないか?と見ている。いまいち何が言いたいか?分からないと言う人が居て当然だと思う。私も敢えて言うならで無理矢理言ってるだけなので、そのあたりは勘弁を。


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