2人目の仲間?
本日2本目!
新キャラ登場です!
「揉め事か?」
「そうみたい、どうしたんだろ」
遠すぎてなにを話しているのかが分からない。なにか揉めていることは分かるのだが、聞こえるのはガヤガヤとした周りの音だけだ。
見るところ、金持ちそうな太った男と貧乏そうな女の子が揉めているようだ。
「テンプレすぎねぇか?」
「ん?」
「これは助けて仲間にしろって事だよな。そうだよな」
標準装備の独り言をブツブツと呟き出すジン。なにを言っているか意味のわからないカムイは少し首を傾けて不思議そうな顔をしている。
「あぁ、悪いこっちの話だ。あの子助けるぞ」
「いいけど、また並び直しだよね。今日もあのまずいご飯を食べないといけなくなる」
「ぐっ! だが、これでメシマズ問題ら解決されるはずなんだ!」
助けるというジンに反論するカムイ。あのご飯はもう勘弁らしい。いや、ジンも勘弁だからこそ助けに行くのだ。
そして、かっこいい主人公のように登場しようとした時、白馬の王子様が現れた。
「何をしている!」
比喩表現ではなく、本当に白馬に乗り、王様のような格好をした金髪の美少年がその喧嘩の仲裁に入った。
ジンの出る幕は無しである。どうゆうことかと言うと今日の晩御飯はメシマズ確定ということである。そして、並び直しである。
「ど、どうして、あれは俺に対して神が用意してくれたテンプレではないのか……」
「何言ってるか分かんないけど、どんまいジン」
「あの男恨んでやる」
「おかど違いにも程があるよ」
ジンが絶望に暮れている頃、助けられた少女は白馬の王子様に連れられて中に入っていった。ノーチェックで入っていったので、貴族かなにかなのだろう。
金持ちそうなの方は、白馬の王子様に握らされた金貨を見てニヤついている。あれはあれでウィン・ウィンの関係なのかもしれない。
「どうする?」
「はぁ…並び直すか」
頭にこの後食べるであろう不味いご飯を想像しながら、目の端に涙を少し浮かべながら、とぼとぼ列の後ろまで行き、並び直す。
すると、
「そこの彼氏さん!」
明るい女の子の声が聞こえた。どこかのカップルの彼氏のことを呼んでいるらしい。
「カップルさん! そこの銀髪で綺麗な彼女さんを連れた彼氏さん!」
銀髪で綺麗な彼女とはこの場にはカムイしかいない。ということは俺のことを呼んでいるのだろうか?一応返事しておこう。
「俺のことを呼んでいるのか?」
「そうですよ! 先程から何度もお呼びしているのに……無視されすぎて、自分が幽霊なんじゃないかと思い始めるくらいでしたよ」
この子はどれだけ俺のことを呼んでいたのだろうか。俺の頭の中はこの後の不味いご飯のことで埋まっているのだ。それどころではなかったのだ。
「そうか、それはすまなかった。で、要件はなんだ?」
「ご飯をご一緒しませんか?」
「ご一緒しよう!」
即答のジンに少し引き気味になる女の子。
彼女の名前はショコラというらしい。中学生のような見た目で茶髪の女の子だ。そして、なんとも特徴的なのは頭から生えた可愛らしい耳だ。
獣人と呼ばれる種族なのだろう。この世界で獣人は激しく差別化されている訳ではないが、やはり、差別は少なからずある。どこの世界でもそれはやはり変わらないのだろう。
その証拠に奴隷の3割程は獣人である。後の7割は人間だが、1割程は犯罪奴隷と言い、なにか奴隷に落とされる程の犯罪をした女達だ。男は死刑か鉱山奴隷のどちらかである。
それがこの国の奴隷事情だ。
おっと話がズレたな、話を戻そう。
この前にいる獣人の女の子は獣人ということを隠さずに俺の前にいる。
「とりあえず場所を移すぞ。ここじゃあ人目が気になって仕方ない」
「あ、はい。私のせいですよね。すいません」
「いや、いい。向こうに行くぞ。付いてこい」
そして、ジンが先導して、列から少し離れたところに行き、ショコラから詳しく話を聞くことにする。
ショコラ登場でございます!
ケモ耳っていいですよね。
作者は好きですよ、ケモ耳。
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今日はあと1本出します!