初めての外
毎回思いますが、自分のサブタイトルのネーミングセンスには笑ってしまいます。
というわけで、7話です。
新竜王が涙目ながら初仕事をしている頃、ジンとカムイは次元を越えて、元の世界に帰ってきていた。
〜〜竜の都〜〜
ここはドラゴンが多数生息する場所だ。だが、ここには上級までのドラゴンしかいない。超竜以上になってくると竜王の間があった次元と同じ所に住んでいるので、ここには滅多に顔を出さない。
「初めて外に出たよ」
いつも通りけだるげながらも、初めての外の世界に目を少しキラキラさせながら、辺りを見回していた。
「なんで今まで出てこなかったんだ?」
「めんどくさかったから?」
なぜ疑問形なのかは分からないが、今までめんどくさいという理由で外に出てこなかったらしい。けだるげもここまで行くと笑えてくる。
そして、2人は竜の都から最寄りの街に向かうことにした。
転移魔法を使えばすぐなのだが、あれは1人用なのでカムイを飛ばすことが出来ない。なので仕方なく徒歩なのである。
走ってもいいのだが、せっかくの冒険だ、新しい出会いなどを無駄にしないように歩いて行こうと思ったのだ。
「そういえば、お前のステータスってどんな感じなの?」
「教えてもいいけど、お前じゃなくて名前で呼んで欲しい」
「分かったよ。カムイのステータスを見せてくれ」
「仕方ないなぁ、はい」
ステータス
カムイ(ドラゴン)
レベル 5890
体力 10,000,000
攻撃力 9,800,000
防御力 9,750,000
素早さ 6,950,000
魔力 3,190,000
スキル
・火魔法Lv MAX…全ての火魔法が使える
・氷魔法Lv MAX…全ての氷魔法が使える
・雷魔法Lv MAX…全ての雷魔法が使える
・空間魔法Lv MAX…全ての空間魔法が使える
・魔法混合…魔法を組み合わせることが出来る
・不可避の攻撃…攻撃が必ず当たる
アビリティ
・自動回復Lv 10…毎秒5万ずつ体力が回復
・魔力自動回復Lv 10…毎秒5万ずつ魔力が回復
・攻撃力UP Lv 9…戦闘時に攻撃力を10倍まで高める
・防御力UP Lv 9…戦闘時に防御力を10倍まで高める
・素早さUP Lv 9…戦闘時に素早さを10倍まで高める
・向上神…強くなりたいと思う程のステータスの上昇率が上がる
・配下の力…自身の種族の自身よりもクラスの低いものの得た経験値を同じだけ回収できる
・何もしない勇気…何もしなければ、しない間強くなり続ける
・不動の防御…攻撃を受けても防御力以下ならばダメージカット100%
・未来予知…10秒後の光景を任意で見ることが出来る
正直に言おう。これは化物だ。
まぁそもそも竜王という存在自体が化物なのだが、それは置いといて。このステータスはドラゴンとしても異常なのだ。
普通のドラゴンの100倍程はステータスが高い。しかもスキルやアクティビティもが化物じみている。
どれくらい強いかというと、カムイがその気になれば、簡単に世界が滅ぼせる程度に強い。
それでもジンに勝てないというのは、いよいよジンが本当に化物に思えてくるであろう。
そして、備考だが、魔神や女神といった、名前に神が付く者はジンと同等かそれ以上の強さがある。
だからこそ、ジンは万が一のために眷属を集めているのだ。
ゲームの中では眷属とソロで借り続けた魔神だが、そこまで強くはなかった。
だが、竜王がゲームの時より数倍強くなっていることをふまえるとやはり眷属はいた方がいい。なにせ、ここはゲームの世界だが、コンテニューとセーブはないのだ。
慎重に行くことが悪いこととは言わないだろう。
そして、次に眷属にしようと思っている相手は天使だ。
だが、その前にジンとカムイは重要な問題を抱えていた。
その問題を解決するために現在最寄りの街に向かっているのだから。
そこで解決するか、どうかは分からないが安心出来るほどには解決するであろう。
さて、その重要な問題なのだが。
「「まずぅいぃぃぃ」」
2人とも料理が壊滅的に下手くそなのであった。
そもそも、ジンはずっとヒキニートであったため、料理は一切しなかった。出前の注文ならピカイチなのだが、出前なんて便利なものこの世界にはない。
そして竜王だが、逆にこの竜王が料理出来たらびっくりであろう。これだけだらけまくっているのだ。これで料理が出来たら苦労しない。
ということで、最寄りの街で奴隷を買う、もしくはメイドなどの使用人を雇おうと思っていた。
「2人とも料理が壊滅的なのは致命的だよな」
「ジンが料理下手くそだとは思わなかった」
「うるせぇ、人を見た目で判断しちゃダメってお母さんに習わなかったか!?」
「言われてない」
「そうか」
少し会話が続くと無言になり、そして、また少し会話が続くと無言になるをしばらく繰り返していると、お目当ての街にたどり着いた。
ジンにとってはゲームで何千回と来た場所だが、異世界転移してからは初めてくる街だ。
カムイにとっては初人間の街なので少しテンションが上がっている。実に楽しそうだ。
そして、中に入るための入門検査の順番待ちをしていた。
すると当然、前の方から喧嘩のような声が聞こえた。
なんかイマイチ、カムイの強さが伝わってないような気がしてなりません。
が、これが作者の限界です。ご愛嬌。
あと、料理が2人とも下手ですね。
はい、ご察しの通り。作者も料理めっちゃ下手です。
今日はまだまだ出しますよ!(多分)