愛のような死のような嘘の永遠の夜
夏菜子は自分のことを私と呼ぶ。
夏菜子は友達の柚によく愛とか死の話をされる。
詩に影響されたらしい。愛の何がいいんだろう。夏菜子たちの世界はまるで嘘みたいに永遠の夜が続く。
夏菜子は時々思う。死とは死ぬことではなく月が死を告げているのではないかと。でもこの世界では毎日が夜だから毎日死んでいるのかもしれない。
夜なのに毎日学校がある。
今日もこれから学校。登校中柚とあった。柚はまた愛の話を始めた。
「愛ってさ誰かを愛することじゃなくて愛って死と似てると思うんだよね」
「柚それは違うんじゃないかな
愛は確かに誰かを愛することじゃないけど愛は消えていくもので詩からどんな影響受けたかわからないけど誰かを愛するときにキスとかするから愛っていうんでしょ
でも愛は本当は孤独の中で駆け巡る死が愛を消していくから残るのが死だと思うんだけどなー」
「え、どういうこと?」
でもこれは嘘で愛は私もよくわからない。
今日も私たちは永遠の夜の中で暮らしている。
もしかすると永遠の夜が愛なのかもしれない。




