第7話 悪役令嬢
お久し振りです
遅くなりました
次は早く書けるように頑張ります
ああ、気持ち悪い
濃い香水の匂いと目の前の女見ているだけで吐きそう
そういえばこの女は僕より年上みたいだね
なら、遠慮はいらないよね
「リリス嬢、僕はまだ名前で呼んでいいと言っておりませんよ」
「え、ごめんなさい。殿下」
と言いながら僕に近づいて来る
僕はこの女が1歩近づくと1歩下がるを3回程繰り返す
「リリス嬢、貴女は何処の家の出ですか?挨拶はともかく…言葉遣いや動作が見るに耐えません。貴族としての自覚はお有りですか?」
これ以上近づかれると本当に嫌なので言葉で突き放す
いや、本当にキツいんだよ、この香水の匂い
「ごめ、申し訳御座いません。殿下」
持ち直したか…
もう面倒だしこの女と父様に言ってしまおうかな
「僕は貴女のような方、大っ嫌いなんです。あと父様、僕は誰とも結婚するつもりはありませんよ。この体ですしね…」
今死んでもおかしくない体なんだよ、父様
「…ティア「婚約破棄よろしくお願いしますね」
僕は何かを言おうとした父様の言葉を遮り言う
今度はしっかりと頷いてくれた
「さて、父様今日はいつですか?」
「…き、今日は華の月の3だ。お前の誕生日の1週間前だな」
突然だけどこの世界では1週間は5日、月は10ヶ月、1ヶ月は20日間、1年は200日と日本に比べてとても少ない
週は火、水、風、光、闇という順番で月は夢森、華、緑風、水望、無昼、紅里、化奉、日氷、雪果、無夜という順番になってる
無昼と無夜は他の月は2ヶ月ずつなのに1ヶ月しかなく無昼は名前の通りは昼が無く、無夜は夜が無い、不思議な場所なんだよね
「そうですか。ありがとうございます。父様、出掛けてきても宜しいでしょうか?」
「何をしに行くのだ?」
「ただの買い物です。お金は金貨を2枚ほど貸してください」
この国では鉄貨→銅貨→銀貨→金貨→白金貨という順番で貨幣の価値が上がり、鉄貨1枚を1セラ、銅貨1枚を10セラ、銀貨1枚を100セラ、金貨1枚を10000セラ、白金貨1枚を1000000セラとなっていたよ
「金貨2枚で足りるのか?」
さすが国王、金銭感覚が微妙に(?)おかしいね
「はい」
「分かった。なら、レスを連れて行け」
と宰相を指差した
言い忘れてたけど宰相の名前はレスクレイ・バートナーだよ
「承知しました。ならば、陛下はしっかりと、しっかりと執務を全うしていて下さいね」
あ、しっかりとって2回言ったね
「あ、ああ」
「では行きましょうか、王子」
嫌味なのかな
宰相は僕の事嫌いみたいだね
僕にとっちゃ嫌味なんてどうってことないんだけどね
元の世界で言われ慣れてるから
気長に待っていて欲しいです