第6話 帰還
話が少し可笑しくなったかもしれません
分からなかったら教えてください
その部分を訂正します
僕と銀狼は森の入り口の近くまで来ていた
「ねぇ、此処からは自分で歩いていくから降ろしてくれないかな?」
僕がそういうと銀狼はすぐに止まって僕を降ろしてくれた
銀狼は僕を降ろしたらもう用は済んだと言わんばかりにもと来た道を引き返していった
僕、嫌われるようなことしたっけ?
記憶ないなぁ
まぁ、考えても出てこないものはしょうがない
森の外へと向かおう
森の外を見ると兄様とリオウが護衛を連れて立っていた
「兄様、リオウただいま」
僕がそういうと兄様は微笑んで、リオウは泣いてしまった
「え、リオウ大丈夫?」
「うっ、ゔぅっディア、おがえ、り」
リオウはそう言いながら僕に抱き着いてきた
これだとどっちが兄か分からないな
まぁ、僕は4歳+16歳で精神年齢は20歳何だけどね
「ティアシェ、おかえり。早速だけど悪い話が2つあるんだ。聞いてくれるね?」
え、マジで?
なるべくマシな事でありますように…
「1つ目は5歳の誕生日にリオウと一緒に教会に行くこと。2つ目はリオウとティアシェに婚約者がもうすぐできること。ティアシェが戻って来たらそうしようという事になっていてね。僕も結構早かったしね」
うわぁ、1つ目は多分ステータスがバレるからかな
クソ神出て来たら速攻で殴り飛ばそう
2つ目は相手次第だな…
悪役令嬢みたいな子は嫌だな
もしそういう子だったらどうしようかな?
破棄させるのは当然として…
「ティアシェ、悪い顔してるよ。多分想像通りだから程々にね」
それはそれは潰し甲斐が…破棄させる甲斐が有る
「無理そうかな」
兄様が苦笑していた
*****
「さてと、父様に会おうか?」
僕達は今執務室の前に居た
執務室の中では父様と宰相が執務を全うしている筈だ
コンコン
「どうぞ」
「失礼致します」
扉を開くと兄様に似た父様と堅物そうな男が僕を見て固まっていた
父様は持っていたペンを落とし、宰相は口をあんぐりと開いていた
「お久し振りです。父様」
「…おぉ、久し振りだな。ティアシェ」
「父様、お話があります。僕に婚約者を…というお話を聞きましたがその人に会うことはできますか?」
「リリス嬢にか?何をする気だ?」
「ただのお話ですよ」
婚約破棄のね…
「いいぞ。レス、リリス嬢を連れて来い」
「承知しました」
それまで黙っていた宰相が父様に言われて動き出す
*****
「お呼びと聞き参りました。私の名はリリス・フィールと申します。リリスとお呼びください。ティアシェ様」
「…そうか…ケホッ…それ以上は近付かないでくれ」
リリスは僕に近付こうとしたが僕はそれを止める
それ以上、本当に近付かないで欲しい
リリスの姿は子供とは思えない
顔には化粧を厚く厚く塗られており、その小さな体は濃い香水の匂いを纏わらせている
とても気持ち悪い
作り笑いが崩れそうだ
兄様や父様達はとても嫌そうな顔をしている
それにしても僕の許しも得ず名で呼んだな
本来なら殿下と呼ぶべきだ
さぁ、どうしてくれようか…