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第5話 病

遅くなりました

すみません

「今日はありがとう。空間の精霊王」


「別にいいわよ。でも、お菓子は作ってもらうわよ」


「分かっているよ」


抜け目のない精霊王だな

お菓子ぐらい簡単に作れるからいくらでも用意するのに…

あ、でも次に厨房使えるの何時かな


「空間の精霊王、次に厨房が使える日がいつか分からないのだけどいい?」


「作れたときに呼びなさい。私たち精霊は寿命が長いから何時でもいいわよ」


空間の精霊王は綺麗に微笑みながら異空間へと去っていってしまった

あまり喚びたくはないな…


「はぁ、今日は疲れケホッ…ゲホッゴホッゴホッ」


口の中に広がる血

自分の手と服を赤く染め上げる

ああ、今日は大丈夫だと思ったんだけどな


『ティアシェ!』


『大丈夫ですか!?』


大丈夫、大丈夫だよ


「…い…だ……ゲホッ」


そう言おうとしたけど上手く声が出せない


ああ、体が痛い

息ができない

死ぬのだろうか…



―――――――――――――――


「ここは…」


自分の部屋でもないし、先程までいた裏庭の湖でも無い

周りをよく見て見ると木の蔦が僕の体を支えるようにして持上げていた


「どういう…ゲホッゴホッ」


いきなり大声を出そうとしたせいか、また血を吐いてしまう


『ティアシェ、起きたのですか?』


「ドライ、アド?ここは?」


『此処は私たちドライアドが住む森の最奥。そして今ティアシェを支えているのは私の本体です』


立派過ぎる…

日本にあった齢100を越える巨大な木よりも大きいんだが…

まぁそれより


「ドライアド、ケホッケホッ…僕はどのくらい眠っていた?」


『そうですね…驚かないでくださいね。1年と少しですね』


?………!?

1年!


「僕、そんなに眠っていたの?どうして…」


『倒れた時の事を憶えていますか?貴方が倒れたので私達はとても慌てました。私達には人間の体の事なんて分かりませんから。それで私達はせめてもと思って貴方が痛みを感じにくいように魔法を掛け、眠らせたのです』


1年…

確かに僕の身体は成長していた

身長が伸びて髪も伸びている


「ドライアド、僕は城に戻るよ。兄様達に心配を掛けていそうだ」


『はい。第1王子達なら今森の入口に居りますから連れて行って貰ってください』


「…ドライアド、迷惑を掛けるけど森の外まで連れて行って貰えるかな?」


今の僕は眠る前より体力が落ちている

この状態では森の外まで歩くことは無理だろう


『分かっています。銀狼に連れて行って貰います。銀狼来てください』


そうドライアドが言った瞬間ドライアドの足元にあの時の狼が現れた




1年分話を飛ばしました


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