Only Lonely Girl
あなたが好きです。
ありふれた言葉だけど、とても素敵な言葉。それが「好き」という言葉だと思う。
実感するまでは分からなかった。まさか恋なんて言葉に救われるなんて、思っても見なかった。
朝も、昼も、夜も。
昨日も、今日も、明日も。
時間も、空間も、文化も。
現実も、夢も、理想だって。
そんなことを気にしなくても済むほどに、恋というのは素晴らしいことだと。
運命の出会いなんて幻想だと思っていた。
御伽話は常に事実を美化しすぎている。
私に限ってそういった一目惚れなんて有り得ないと思っていた。
なのに、世界を見る目が変わる、そんな出会いをしてしまった。あなたのせいで。
考えても、考えても、分からない。
初めて会ったばかりなのに、まるで昔から知っているような気がしたのは何故?
そしてあなたは、私に名前を与えてくれた。
これまで灰をかぶって生きていた私に、真名《生きる喜び》を与えてくれた。
それが嬉しかった。何よりも嬉しかった。
たとえ誰に邪魔をされようとも、生涯を捧げてあなたを愛し続けると決めた。
けれど、あなたはもうここに居ない。
分からなくなった。どうして出会いの後に別れがあるのか、そのワケが。
私は確信した。別れの後にも出会いがあると。運命ならばあの人にまた会えると。
だからその時まで、努力を続けると決めた。
甘く輝く満月を見上げ、私は誓った。
月が、太陽が、私を励ましてくれる。
あらゆる運命が私の望みを叶えてくれるだろう。
たとえ想い違っても、私はあの人を忘れることはない。
一途な恋が報われるとは思っていないが、努力は報われるために行うものだから。
それを教えてくれたのもあなた。
さぁ、考えるのはここで終わりにしよう。
運命はいつだって自分の中に生きている。意識するまでもないことだから。
ありとあらゆる現象が私を勇気づける。わんつーすりーで開花しよう。
愛している恋している好いている望んでいる求めている。
――――ハジメマシテ? 今こそ全てを始めましょう。