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其の玖:彼も彼女も古代武術

「さて…“アイツ”のトコへ行くか」

「“アイツ”? 」


“アイツ”って誰ですか?

って待ってくださいよ〜凰輝さ〜ん!


「“アイツ”って誰なんですか? 」

「古代武術“豊華流”の使い手

でも、そいつは味方だ」

「へ〜」


…ん? 待って確かこの小説のタイトルは“神様と私”じゃなかったけ?

何か焦点が古代武術に固まっていく気がするんだけど…


「…まぁ別にいいだろ? 」

「いや、良くないでしょう

私と凰輝さんが主役でしょ?

というか思考読まないで下さい。 」

「…あれ? アタシは…? 」

…あ、 ゴメンゴメン。 フィア

フィアも一応主役級だもんね


<まぁ、 フィアが中心の話は今のところ書く気はないけど by作者>


「ハァァアァァァアァァァァァア!?!?

どういうことだよ駄目作者ぁ!? 」


あ、 私が中心の話も出るってこと? やった。


<でもそれが何時になることやら by作者>


「えぇぇえぇぇえぇぇぇぇぇ!?!?

どういうことですか!?

出てきて話して下さい!!! 」

「うるせえぇぇぇえぇぇえぇぇぇ!!! 」


ガスッ!! ドガァ!!


い、 痛い……

何もそんなに怒らなくったって……


「おし、 着いた」


………え?

ココって玉藻神社じゃないですか

ってお〜い

先々行かないで下さい。


「紗〜? 居とけ」

「何故命令口調? 」


あ、 紗さん

…ってもしかして…


「あぁ紹介が遅れたな

赤野紗、 17歳独身」

「いや、 そういうトコから紹介しなくていいから」

「豊華流の使い手だ」

『あ、 やっぱり? 』


ガスッ!! ゴンッ!! バキッ!!


「なんか腹立ったから」

「何も言ってねぇけど!? 」

「それに何で私まで!? 」

「テンション。 」

「テンションで殴らないで!! 」

「紗さんどうしました? 」


あ、 青葉さん居たんですか


「三人とも久しぶりです」

「おぅ青葉。 其の陸以来か」


あれ? 紗さんは其の伍以来な気が…


「雷華ちゃん

何か考えてはいけないことを考えてしまったんじゃない? 」


……そうかも


「で? 何の用? 」

「あぁ、 なんか四神流を知っている奴がいたから」

「へ〜…ってそれってまた!? やばくない!? 」


ま、 またぁ!?

前にもあったんですかぁ!?


「…前にもあったんですか…? 」

「ん? あぁ、 前に一度な」

「その時は凰輝が鬼神のごとき闘いぶりで…西玉藻が無くなるんじゃないかと…」


す、 凄い…

と凰輝さんが席を立つ

あれ? もう話は終わり?


「あ、 そうそう

これあげる。 江戸前の饅頭」


…お、 お、


「美味しそぉ〜!! 」

「いる? 雷華ちゃん」

「いただきまぁす!! 」


あむっ…!!


ん〜!!

美味しいぃ!!


「………」

「何で食べないんですか?

美味しいですよ」

「いや…今に分かるよ…」

「………? 」


〜〜その晩〜〜


「お、 お腹痛い…」

「何か変なものでも食ったんじゃねぇか? 」

「効果が出るのは約10時間後か…」


…………え? 凰輝さん今なんて?


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