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其の漆拾漆:悩みし彼らが望む未来とは


2ヶ月以上も放置してました。

本当にすいません。

また、 読んでくれたら嬉しいです(;ω;)


安物のスピーカーから盛大にチャイムが鳴り響く。


「は〜い、 じゃあ名前を確認して後ろから回収して〜」


教卓にいた教師がそう言うと、 1番後ろの人が立ち上がりテスト用紙を集めていく。


「終わったぁ〜! 」


俺、 篠田恭介は教師が教室を出ていくと同時に大きく背伸びをした。

周りを見渡せば頭を抱えている奴、 俺と同じく背伸びをしている奴、 ルンルン気分の奴、 色々いる。


「……さて、 部活にでも行きましょうかね。 」

「お〜、 頑張ってこいよ〜」


青葉がせっせと準備をしているなか、 凰輝はのんびりと手を降りながらアクビをする。

そんななか、 紗さんがふと疑問を口にする。


「そういえばさ……みんなって将来のこと考えてる? 」

「…………あ? 」


ついつい眠たげな声で答えてしまう。

彼女の言葉に青葉は立ち止まって振り返り、 凰輝はアクビが途中で止まってしまう。


そして、 紗さんに裏拳。 この外道。


「ふみゃっ! 」


“ふみゃっ! ”って紗さん……ちょっと萌えたよこんちきしょう。


「……変態ですね……」


青葉、 思考を読むな。


……でも……将来のことかぁ……

“今”が楽しすぎて、 いままで考えもしなかったが、 いつかはこいつらとも別れるんだよな……


「……私はこのまま進学……ですかね。 ……政治学を学んでみたいんです。 」

「私は考古学。 恭介君は? 」

「俺は……教師になってみたいな。 」

『………………』


え? なに? この空白。

こら青葉、 まるでキチガイを見るような目で見るな。


「……あ、 凰輝は? 」


紗さんが凰輝に話をする。

凰輝は軽くアクビをしてから答える。


「俺は異世界とかを旅してみたいな。 」

『………………』

「……なんだよ、 この空白は……」

「いや……凰輝も意外に夢見る少年みたいなことを言うなぁって……」

「シーネ♪」


凰輝のマッハパンチをくらい、 俺は大きく吹っ飛んだ。

いてぇ。


「まぁ、 世界は広そうだからな……少しくらい“別”の世界を知るのも悪くはないだろ? 」


そう言った凰輝の目は……





夢見る少年のそれだった。


「俺は弁護士にn「そういえば……恭介君はなんで教師になろうと思ったの? 」……」

「……やはり、 教える教科は体育ですか……? 」


なんかさっき変な雑音が聞こえた気もするが、 まぁ、 気のせいだろう。


「まぁな……ほら、 最近って“学級崩壊”とか、 “少年犯罪”とかが話題じゃねぇか?

 だからさ、 俺の力でそういうのを減らしてみたいなって。 後の半分は、 ただ単に子供が好きだからだな。

 そもそも凰輝はなんで別世界を旅してみたいと思ったんだ? 」


ちょっと長文になっちまったが、 言いたいことをさっさと言わせてもらった。


自分の力は微力だということは分かっている。

だけど、 だからといってそこで諦めてしまってはその微力すら無駄になる。

それに、 今は例え微力でも、 数年後、 数十年後にはそんな微力が強大な力になるかもしれない。

どこかの偉い人が言っていた……気がする。


凰輝は軽くため息をつくと、 天井を見上げながら言った。


「なんとなく……だな。

 様々な世界で俺の力がどこまで及ぶか試してみたいし、 知らないことをどこまでも追求してみたい……まぁ、 そんなもんだ。

 可笑しかったら笑えよ。 顔面がひしゃげるほど強く殴ってやるから。 」

『………………』


笑えねぇよ。 ちょっとでも笑ったら即、 整形病院行きじゃねぇか。

いや、 墓場が先か?


「俺がなぜ弁護士になr「私は、 ただ単に歴史が……というより昔やって来たことに興味があるからかな。 なんでそういうことをしたのか……気にならない? 」……」

「へ〜……言われれば確かになぁ……」

「……そうですね。 」


また雑音が入ってきた気がするが、 また気のせいだろう。


「おい、 おm「……私は将来、 政治を正してみたいからですかね……今の暮らしを変えてやりますよ……絶対。 」くぉらぁあぁぁぁあぁあぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁぁ!!! 」

『!?!? 』


青葉の台詞が終わると同時にいきなり誰かが叫ぶ。

そいつは紗さんの後ろにいた。


『なんだ、 影薄か。 』

「なんだとはなんだてめぇらぁあぁぁぁあぁあぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁぁ!! 」


叫びまくった影薄を無視して、 俺たちは各々用事を済ませるために立ち上がる。

ちなみに青葉はもうすでに部活に行った。


「てめぇらなに勝手に帰ろうとしてんだゴラァ! 俺の話も聞けやオラァ!! 」

「なんでお前の話を聞かなきゃなんないんだよ。 寝言は墓場へ持っていけ。 」

「生きている間は寝言すら言えねぇのかよ!! 」


やいやいやいやいわめきたてる影薄を無視して、 俺も鞄を肩にかける。

なお、 凰輝はもうすでに窓から帰った。

一応ここ4階だぞ……


「俺の! 話を! 聞けぇえぇぇえぇぇぇぇえぇぇぇぇぇえぇぇぇえ!! 」

「ごめん! 用事を思い出したからまた今度ね! 恭介君! 」


そう言いながら帰る紗さん。 影薄を呼ばない辺りちょっと鬼畜。

さて、 俺も帰るか。


「待てぇえぇぇえぇぇぇぇえぇぇぇぇぇえぇぇぇえ!!! この地味助野郎! 」

「重松先生〜このバカが先生のこと“ザコだ”とか言ってましたよ〜」

「あぁ!? 」


久々登場重松先生。


「えぇ度胸やなぁ……柿田ぁ……!? 」

「え? ちょ、 まっ……! 」

「“エナメルスパイク”!! 」

「アッ――――――――――!! 」


重松先生にぼこぼこにされている影薄を尻目に俺も部活に向かう。


そういえば…………
















影薄(アイツ)の名前、 “柿田”だったんだなぁ……

完全に忘れてたぜ……





最近、 ネタが切れてきたので、 毎週更新はちょっと無理かも……


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