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其の漆:チンピラ退治は彼の特技

「あぁ!? なめとんのか? われぇ!! 」

「死にたいんか? あぁ!? 」


うぜぇ…

どうも、 凰輝です。

今日は買い物をして帰るところ…なのだが。


「だからな嬢ちゃん

どう落とし前つけてくれくるんや? 」

「………」

「黙っとらんと何か言えや!!! 」


あぁうぜぇ。

何? こいつら? 邪魔だっつ―に。

道いっぱいに広がりやがって、 帰れないだろうが

たっく、 こんな中年虐めるのは好みじゃないし…とっとと片付けて帰るか


「おい」

「あぁ!? 何じゃ餓鬼!? 今取り込みちゅ…!! 」

「“桜花正拳”」


ガスッ!! ……………………ドガァ!!


「テメェ…やるっ!? 」

「“散壁裏拳(さんへきうらけん)”」


ドガァ!! ベキィ!!


おし。 終わり。

さ〜帰るか帰るか


「待って!! 」

「あぁ? 」


振り向いたらなんか少女がいた。

金髪だから外国人か

十字架のイヤリングに十字架のネックレス。

さらに着ている服も十字架をあしらったものだろう。

…こいつどんだけ十字架好きなんだよ。

青葉と比べてみて〜


「何? 」

「あなた…もしかして…


四神流? 」

「………」

「そうなのね? 」

「……………」

「……そうなのねって聞いているの!! 返事ぐらいしなさい!! 」

「いやだ」

「なっ! ちょっ…!! ちょっと待ちなさい!! 」


聞いてられるか。

俺はさっさと家へ帰ろうとする。


「おう、 あんちゃん

俺の舎弟が世話なったそうやな」

「邪魔。 俺は家へ帰りたいんだ」

「…ちょっと(ツラ)貸してもらおか」

「………」


言うなりヤクザらしき男達は俺を取り囲む。

…たっくダリィ…


「やっちまえ!! 」

『おぉぉぉおぉぉおぉぉぉぉ!!! 』


五月蝿い。 こいつら近所のこと考えてねぇのか?


「“衝覇正拳(しょうはせいけん)”」


ガスゥ!!


真空波ともいうべきか

()を練り上げて放った一撃は真ん前の男の顔面に直撃する。


斬撃手刀(ざんげきしゅとう)


ズパァ!


俺の放った手刀は右隣の男が持っていた鉄の棒を断ち切った


「“桜花正拳・(つらね)”」


ガスッ!! ドガァ!! ベキィ!! ………ドォン!! ドガァ!! バキッ!!


三発の正拳突きは確実に男達の腹に入り壁まで吹き飛ぶ。

もう意識は無いのか起き上がってこない。


「テメェ…バケモンか…!? 」

「…………」


バケモン…か……

クックックックックッ……


「化け物? 失礼な。 怪物と言ってほしいね」

「…このぉ!! コレでも喰らえや!! 」


最後の男が取り出したのは拳銃

…つまらん


「死ねぇ!! 」

「“鉄鋼防風(てっこうぼうふう)”」


タウン!! ……カキン!!


男が放った銃弾は俺には通じなかった。

半狂乱になる前に仕留めておくか…


だっ!!


「“散壁蹴撃(さんへきしゅうげき)”」


ゴスゥ!!


顎への一撃それで終わり

とっとと帰るか


「待て!! 」

「あぁ? 」


さっきの金髪少女か鬱陶しい。


「間違いない…とうとう見つけたわ…四神流!! 」

「うるせぇな」

「………!! 」


俺は自分でも分かるほど殺気を放つ。

早く帰りたいんだ。

金髪少女は俺の殺気におじげついたのか言葉を失った。


俺は殺気を放ったままその場を立ち去る。

金髪少女は立ちすくんだまま。

雑魚のクセに偉そうに四神流を語るな。



「凰輝さん。 機嫌悪いですよ? 」

「嫌なことでもあったのか? 」

「んん? いや別に」


正直に言うと嘘だ。

あの女が『四神流』を知っていた…

あまり遠出する服装じゃなかったから恐らく近いところだろう…

俺はこのことを記憶に刻む。

来たら来たで返り討ちにするつもりだがな…


「? なんですかそれ? 」

「買い物してたからな、今日はシチューだ」

『やったぁ!! 』


…そう…どんな理由があろうとも…

目の前をさえぎる奴らは…

すべて蹴散らすだけ…


「……」

「凰輝さん何か怖い…」

「帰りに糞でも踏んだんじゃねぇか? 」

「…そういや最近拷問してねえな…」

『ご、ごめんなさぁぁあぁぁぁぁあぁぁい!!!! 』


この鬱憤を二人で晴らすか…

とりあえず晩飯に二人の嫌いなピーマンを大量に入れといた。

全部食わなきゃどうなるかは言っといたから二人とも必死で食ってやんの

あ〜楽し♪


今更なんですが、サブタイトルには絶対主語が入っています

その話の中心人物によって、主語が変わる予定です。

(予定かよ)

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