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其の陸拾弐:亡者を統べるは白銀の姫・弐

日曜飛ばしてスイマセン…

それなのに先が思いつかない…

また飛ぶかも…

うっす、 作者の聖なる写真だ

今回は俺が司会を務めさせてもらう

今、 凰輝たちは近くの空地にいた

其の伍拾陸で凰輝が技の確認をしていたあの空地だ

焼け焦げたり、 凍りついた木製人形がまだあたりに転がっている


「…覚悟はいい…? 」

「……あぁ」


静かに氣を高めあい、 互いの視線に殺気を孕ませる2人

バチバチと氣と殺気がぶつかりあい、 その凄まじさに烈風が巻き起こる


「……スゴい…! 」

「あわわわわ!! 」

「おかあさんいけぇ!! 」


周りが烈風に煽られる

それぞれが声援を上げるなか、 凰輝がまとう氣が稲妻に変化する

反撃とばかりにユキナも大地から白いものを呼び出し、 刃へと変化する


「…四神流奥義…“白虎闘氣・纏”!! 」

「…白銀流…“骨堅呀(こっけんが)”! 」


そして、 2人が同時に突進する

凰輝が正拳突き……“白虎正拳”を放つが、 ユキナが刃を正拳突きの軌道へと合わせる

あわてて拳を引く凰輝

もくろみが外れてバランスを崩すユキナ

手をついたユキナに対し、 踵落としを繰り出す凰輝


「“白虎蹴撃・(おとし)”!! 」

「“土生骨(どせいこつ)”! 」


ガキッ! ガッ!


互いに固い金属音が響く中、 置いてけぼりをくらった雷華たちはポカンとしている


『…………』

「……え? 」

「なんだったんだ? さっきの……」

「すごくへんなおとがした〜」

「四神流“鉄鋼防風”」

「白銀流“骨防纏(こつぼうまとい)”」

「そっちも防御技か…」

「……どうする? 」

「………」

「………」

『こうする!! 』


勢いよく駆け出す2人

互いの氣が異様なまでに高まる

そして


「白銀流“突g「“白虎蹴撃・貫”!! 」”!? 」


ズガヴッ!!


ユキナの突きが炸裂する前に凰輝の蹴りが命中する

ペキペキとロングコートがヒビを立てて壊れ始める

顔に浮かぶ苦痛の色がそのダメージを物語る

だが、 受け身を取りつつ起き上がる

ロングコートは白の部分がひび割れ、 本来の黒い部分が丸見えに

これが骨防纏の効果だ


骨のカケラをまとい、 全体の防御力を高める

鉄鋼防風と似てはいるが、 氣そのものをまとうのが鉄鋼防風

氣を利用し、 骨のカケラをまとうのが骨防纏

似ているようで実は大きく異なっている

ここでもう分かっただろうが、 白銀流は“骨”を操る流派だ

さっきの技も地中の骨を操ったのだ


「おかあさん!! 」

「なかなかやるね…」

「四神流…」

「!? 白銀流」


不意討ちをかける凰輝にあわてて反撃の準備をするユキナ

そもそも技とか流派とか言う必要ないよな


「“衝覇正拳・貫”!! 」

「“冥骨閃(めいこつせん)”!! 」


ガキィッ!!!


互いに飛ばした氣と骨が奇妙な音を立てて、 ぶつかりあい互いを相殺する

だが、 凰輝はユキナに体勢を整えさせるヒマを与える気はなさそうだ

素早く両手を前にかざし、雷を放つ!


「四神流奥義! “白虎闘氣・放”!! 」

「!? くっ! 」


バチバチバチ!!!


凄まじい稲妻がユキナを襲う

骨防纏で防御をしても、 ある程度のダメージはあるだろう


だが、 だけど、


稲妻が消えたころユキナは左手に白い盾を構えて雷撃に耐え抜いたのだ


「白銀流…“骨防甲(こつぼうこう)”! 」

「……! 」


驚く凰輝

というか骨防甲ってネーミングセンス悪すぎるだろ、 俺


ユキナは凰輝が怯んだスキを狙って体勢を整え、 白い骨片を体の周りにまとわせる


「反撃だよ! 白銀流“白龍咬(はくりゅうこう)”!! 」


白い霧……いや、 細かい骨のカケラが群れをなして凰輝に襲いかかる


「“鉄鋼防風・(まわり)”! 」


だが、 凰輝の氣が彼を中心に半球状の防壁となり、 骨のカケラはその半球の中に立ち入ることは出来ない

ユキナはどうにかしてその半球を崩そうとするが、 凰輝も気張って骨の霧と半球状の防壁は互角の勝負を繰り広げていた


やがて、 観念したようにユキナは骨の霧を操ることを止めた

骨の霧はただの白い砂と化し、 凰輝の周りに散らばる

凰輝も“鉄鋼防風・周”を解除した


そのとき


「引っ掛かったね!! 」

「! しまっ……!! 」


白い霧は再び活動を始め、 凰輝は技も出すヒマなく包まれていく


「…まいったなぁ……」


その間にも白い砂は凰輝の体を包んでいく


「凰輝さん!! 」

「凰輝!? 」

「黙ってろ、 ばか共

こういうときはな……

少し面倒だが……」


そう言うと凰輝は氣を高め始める

その圧倒的な氣に草木は突風に煽られたように揺れ動き、 雷華たちも髪や服を押さえる


そして、


「四神流! 奥義! “麒麟闘氣・纏”!! 」


ヴゴゥッ!!


突風、 というレベルではない

それはまさに小型の竜巻だった

小型なれどその威力は凄まじいものだった

どれくらいスゴいのかというと


「ひゃぁ! 」

「わわ!? 」

「わ――♪」

「うっわぁ…! 」

「……!! 」


その凄まじさに観客(でばんナシ)組が2、 3mほど後方に吹き飛ばされた程

……それだけで済まなかった者たちもいるが


「うわあぁあぁぁぁあぁあぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁぁ!!! 」

「たすけてぇえぇぇえぇぇぇぇえぇぇぇぇぇえぇぇぇえ!! 」


そう、 幼女2人(スチルとフユカ)

彼女ら2人は2、 3mだけではなく、 40、 50m程後方に吹き飛ばされている

まだまだ翔びそうだ


「ス、 スチルさん!? 」

「遊んでる場合じゃないだろ!! 」

「遊んでませぇえぇぇえぇぇぇぇえぇぇぇぇぇえぇぇぇえん!! 」


おぉ、 よく翔ぶ翔ぶ

では、 スチルが戻って来るまでバイバ〜イ♪

次回に続く!!


「そんなアホなこと言ってないで助けに行くよ!! 」

「急いでください!! 」

「走れ! このヘタレ!! 変態!! ダメ作者!! 」


変態言うなぁあぁぁぁあぁあぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁぁ!!

出番減らすぞてめえぇえぇぇえぇぇぇぇえぇぇぇぇぇえぇぇぇえ!!!


「早く助けてくださぁあぁぁぁあぁあぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁぁい………!!!! 」


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