其の伍:彼は学校でも容赦なし・前編
後書きにちょっとした発表が。
……はじめまして
並町青葉といいます
今日は凰輝くんが『面白いもの』を連れてくるというので待っています
どうでもいいのですが、彼が着けている骸骨のネックレスよりも、 私が着けている十字架のネックレスの方がかっこいいと思いません?
え? 彼がそんなネックレスを着けているなんて初耳だって?
本当に駄目ですね作者は
『余計なお世話じゃい!! 』
…黙ってろ駄目作者が
「お〜い青葉〜? 」
「ココです」
「青葉ちゃんおはよー」
「おはようございます紗さん
…で、彼女達は? 」
見れば凰輝くんは両脇に少女達を抱えているじゃないですか
右脇には紫のショートカット
少し変わった服装をしています
最も注目すべきなのはやはり背中
背中から白い翼のようなものが生えているのです
一方、 左脇の少女も変わっていました
髪は赤に近い茶髪、 はっきり言うと肩まで届いてません。 まだ春には寒すぎるであろうタンクトップにショートパンツ
そして、 彼女にも翼が
しかし、 右脇の少女と違うのは、 その翼が黒いこと
そう…まるでおとぎ話に出てくる悪魔のような…
「右側のが雷華」
ベチッ
「あうっ!! 」
「左がフィア」
ベチッ
「ヘブッ」
凰輝くんは言うとほぼ同時に少女達を落とします
「痛いです凰輝さん!! 」
「そ―だそ―だ」
「…黙ってろ」
あいからわずひどいです
でもここで言い合っていると遅刻するので私達は、 学校へと急ぎました
学校です
雷華さんとフィアさんは姿隠という技を使っているらしく見えません
「お〜い青葉」
「何? 影賀薄吾郎」
「ひどい!! 俺は柿田吾郎だって! 何そのひどいあだ名!? 」
一応紹介しときましょう
彼は影賀薄吾郎改め柿田吾郎
中肉中背、 スポーツ刈りの頭に左腕に銀のブレスレット
私が左腕に巻き付けている十字架のネックレスとダブっているのが少し腹立たしい
影薄のクセに
「ねぇさっき凄い無礼なこと考えてなかった? 」
「? いいえ」
勘が鋭い以外は何の取り柄もない奴
「青葉ちゃん影賀くん」
「ちょっ紗ちゃ〜んひどいよぉ〜俺は柿田だって〜」
「え!? そうだったの!? ご、ごめんなさい!! 」
「お〜い、 青葉、 紗、 あと……ゴミ助」
「えぇぇえぇぇえぇぇぇぇぇ!? ゴミ助って俺のこと!? それに何!? さっきの間!? 」
「じゃあクズ助」
「じゃあって何!? じゃあって!? 」
「名前忘れたんだ文句あるか」
「大有りじゃあい!! 人の名前ぐらい覚えっ…!! 」
ドカァ!!
ナイスキック
これ程素晴らしく残酷な開き直りは見たことない
というか何の用でしょう
「もうすぐ授業始まるぞ」
うん。 絶対影薄蹴られ損
一時間目、 二時間目、 三時間目に四時間目
担任の重松先生のチョーク投げならぬバット投げで、 八名が保健室行き、 三名が病院行きになった以外は平凡な日々でした
で、 お昼です
「ジャ〜ン! 凰輝さんが作ってくれたんです」
雷華さんが取り出したのはお弁当です
ちなみにここは屋上。 誰もいません
「凰輝はどこ行ったのさ」
「学食だそうです」
「全くあいつこんな可愛い娘ほったらかしにして学食だとぉ!? 帰ってきたら天誅…って何皆驚いてるんだ?」
驚いた…いつの間に影薄が…
全然気づかなかった…
フィアさんや雷華さんは勝手に凰輝さん作の弁当を食べています
…美味しそう…
「そういえば二人共
凰輝何か言ってなかった? 弁当について」
「え〜とたしか牽午子とか言っていたぞ」
牽午子? どこかで聞いたような…
紗さん? 顔が青いですよどうかしましたか?
「牽午子っていうのは…アサガオの種で…」
「フンフン」
ガッ!!
あ、 今の殴打音はどっかの影薄がフィアさんの弁当を勝手に食べてたので
フィアさんに殴られた音です
「いい? アサガオの種って古来から使われてきた程の…」
「なんなの? 」
「下剤」
…………………
はい。 三人まとめてトイレへゴー
五時間目は影薄ずっと便所中
気の毒とは思わない
自業自得とはこの事だ。
実は作者は高校生になります。
よって、小説の更新速度が遅れるかも…
あ、当分は大丈夫。
其の玖まで書けたので…
でも、5月、6月はやばいかも…
こんな小説だけど皆見捨てないでね…