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其の肆拾伍:彼女を憎む復讐者

今回はレナートのある1面が

……久々に巡ってきた私視点♪

私はレナート、 闇魔王

あの滝から落ちたあと、 私は自力で泳いだんだ♪

……気がついたら別の場所に浮かんでいたんだけど


「さて、 どうしようかな…」


私は周りを見渡す

ドコを向いても真っ黒な岩肌、 漆黒の湖ばかりだ

周りを向いてもそこは見知らぬ場所ばかり


「本当にどうしよう…」


ココがどこか分からず、 少々途方に暮れていた


すると


「………よう」

「!? …お前は…!! 」


近くにあった洞窟から現れたのは





…………………………………



………え〜と………




「どちら様でしたっけ? 」

「俺の名前知らないのかよ!? 」

「え〜と……シキヤマ? 」

「誰だよ!? 」


ん〜、 だって知らないものは知らないし

その男は黒髪に黒眼、 全身が黒ずくめで周りとほとんど同化している

ん〜、 本当にこんな奴知らないなぁ…


「俺の名前は…グレイト・ジョージだ!! 」

「……………」

「なんか反応しろぉぉおぉぉおぉぉぉぉおぉぉぉおぉぉおぉおぉ!! 」

「…………“ディスカバイト・ナチュラリー・ヘクタリー・カノン”!! 」


ボゥッ!!


「え? ちょっ、 ちょっ、 ちょっ、 たんまぁぁあぁぁぁあぁあぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁぁ!! 」


キィィイィィィイィィイィィィィィイィ………


ドカァァン!!


私の手のひらから放たれた漆黒のレーザーは1度無数に分裂した後、 グレイト・ジョージとやらに目掛けて収縮、 そして直撃、 大爆発☆


「粉砕…玉砕…大喝采!! 」

「それなんて遊〇王!? 」


ふむ、 最近のアニメとかにも少しは詳しいらしい

私は再びジョージとやらを見据える


「で、 一体ジョージとやらはなにしたのかな? 」

「………貴様に復讐しにきたのさ」

「………私、 なにかしたっけ? 」


しばし、 無言



やがて、 彼は両手を突き出すと、 静かに詠唱を始める


「“フレイギガ・コーリフィティア・ブリーア”!! 」

「……古代呪文!? 」


私は少し驚いた



古代呪文

簡単に言えば、 古より伝わる、 呪文

古代神聖語と呼ばれるもう滅びた言葉を使い、 呪文を発動する

それぞれの言葉に役割があり、 それを組み合わせることで効果が生まれ

神、 悪魔以外にも使用が可能だが、

使用するには相当の修行が必要



まぁ、 私がさっき使ったのも古代呪文だけど






ジョージが言い放った、 呪文

それは(ほのお)の剣を呼び出す呪文だ


その呪文どおり、彼の手に焔の剣が生まれでる



「フハハハハハハ!! どうだ!! 」

「……」

「怖じけついたのか? 怖じけついたんだな!! 」

「………“ディスカバイト・ラインディ・コーリフィティア・ランタキア・カノン”」


ゴゥッ!!


「…………へ? 」


私がさっき唱えたのは、稲妻を纏った闇の槍を呼び出し、 そのまま敵目掛けて射ち放つという高等呪文(古代呪文は長ければ長くなるほど威力が増し、 制御も難しくなる)

その槍はジョージ目掛けて飛び、 ジョージをそのまま貫く


「…がはっ!! 」

「……“ディスカバイト・コーリフィティア・ブリーア”」


私は槍を生み出したまま、 闇の剣を呼び出し、 ジョージに突きつけた


「ま、 待て……!!」

「………グッバイ、 リベンジャー」




私は、



闇の剣を、



なんの躊躇いもなく、



振り下ろした








「ふぅ………」


もはや、 ジョージとやらは動かない

私は湖に映った自分の眼が白黒逆になっていたことに気づき、 自分の頬を叩く




「………いけない、 いけない」



また、 あの“力”が目覚めてしまったか

一応自重はしているつもりでも、 ふとした拍子に目覚めてしまう

これからはもう少し気をつけよう



私は再び湖に映った自分の顔を見る

瞳の色はいつもと同じ、 金色に戻っていた



「……まずは…“アレ”かなぁ…」


私は湖を越えた先にある大きそうな神殿を見つめた

まずはあそこに行ってみよう



湖の周りを回りながら、 私はふと考え込んだ





あのジョージとやらは






なんで“私”に復讐しようとしたのだろう………



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