其の参拾捌:この姉弟の思い出話も人外なり
最近、 RPGツクールVXを買いました
すっごく面白くて、 暇さえあればずっとやりたいです(コラ)
なので遅れるかもしれません(オイ)
〜〜その日(其の参拾質)のぉ、夜ぅうぅぅぅうぅぅぅぅうぅぅうぅぅぅう!!(うざっ!!)〜〜
……ふむ、私視点は初めてか?
おっと、私は黒龍
西上家に代々伝わる妖刀だ
今日は懐かしい琥鈴と紗を加えて、ちょっとした宴会を開いている
「いやー酒がうめぇなぁ!」
「そうですね♪」
「あ、この唐揚げ美味しい」
「あぁ、それは蛙の唐揚げだ」
『うおぉぉおぉおぉぉぉぉおぉぉぉおぉぉおぉおぉい!!』
「安心しろ、食用だ」
「そういう問題!?」
「なんだ?食用じゃない方がよかったか?」
「…いや…鶏は?」
「高いから無理」
ケチケチするなよ
まぁ、どっちにしろ私は刀なので食べられないから関係ないが
それに蛙も悪くはないぞ?
ある地方では蛙を毎日のように食べていた時期があったらしいしな
どうでもいいが
「そうだな…なんか昔のことを思い出してきたぞ」
「どんな昔話ですか?」
琥鈴の呟きに反応する雷華
ふむ、私も少々興味があるな
「凰輝がまだ5、6歳くらいのころに間違って凰輝のジュース全部飲んじまって」
「あぁ、そのとき俺紗がしたと思ってボッコボコにしたなぁ」
「あ、あれ?」
「あと、俺も姉貴のおやつ勝手に食ったことがあった」
「あぁ、そのときも私は紗が勝手に食ったと思ってキン〇ドライバーかけたっけ」
「あ…あり??」
な……なんかヤバい雰囲気…
「そうだ、俺あのとき姉貴のノートに落書きしたことあるわ!」
「え!?あれ凰輝!?私てっきり紗がしたと思ってマッスル〇パークを…」
「なんか私に災いが来てません!?あの頃なんでこんなにボッコボコにされるか分からなかったんだけど!!」
哀れ、紗
まぁ、別にいいけど
……もしかして私の呪いは西上家ではなく、紗に降りかかっているのでは…
だとするならば、これはこれでいい感じ
「なにがだ、オイコラ」
《思考を読まないでくれるかな》
「却下」
《おい》
そんな感じで(どんな感じだ)2人の思い出話はさらにエスカレート
「そうそう、あの調子に乗っていたクソガキをフルボッコにして裸で泣いているところを写真で撮ったこともあったなぁ」
「あぁ、あれか
あの日以来、周りの奴らの視線が変わったよな」
「………」
「怖い……」
そのクソガキに言っておくが、喧嘩を売る相手を間違えたな
こうなれば、あの2人はお前を精神的に痛めつけ続け、最終的には社会から抹消される
この西上姉弟、琥鈴と凰輝はそんな2人だ
「いやぁ、あの後先公に呼び出されたなぁ」
「でも、“あの写真”を用意しといてよかったな」
『“あの写真”…?』
「兄貴〜なんなのそれ〜♪」
“あの写真”に興味津々の神と悪魔ども
私も大体どんなのか想像つかない
口を開いたのは紗だ
やけに暗い
「みんな…
世の中には“知らなければいけないこと”と“知っても知らなくてもいいこと”と“知ってはいけないこと”の3種類があるって知ってた……?」
『…………』
《…………》
みんなが一斉に押し黙る
私も思考停止をするのが正しいようだ
しばし、沈黙が流れ……
「…お開きにするか…」
「お前らも飲めや♪」
「飲めや♪」
お開きにしようとした凰輝の言葉を封殺するかのごとく、飲みまくる琥鈴とレナート
結局、このまま2人は朝まで飲み続けた
後の面々は自由解散となった
…………私はいつになったらこのうるさい部屋から出れるんだ?
「よっしゃ!まだまだ飲むぜぇ!!」
「アイアイサー!!」
マジうるせぇ