表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/79

其の参拾伍:彼の意外な弱点とは・中編

一応、弱点です。

まだまだ司会は雷華です


「そういえば、 紗さんは凰輝さんの体質を気にしたことはないんですか? 」

「あるっちゃあるけど……『まぁ、 こういう奴なんだ』って割りきったよ」

「…いつ割り切ったんですか…? 」

「ん〜…4、 5歳くらいのころから」

「…意外に早いですね……」

「気にしちゃダメだよ」

「は、 はぁ………」


紗さんは突っ込み役なんだけどやっぱり普通の人よりも常識が違う気がする………


「………よし! 今日の体育はコレだ! 」


…………だ、 だ、 誰?


「ウチの体育の黒田先生」


私の疑問に紗さんが答える

今まで出番がなかったところをみると今回きりか新しいレギュラーか




〜〜体育の時間〜〜


はい、 司会は代わりまして紗です

凰輝は服装を変えてタンクトップに短パンと動きやすい服装

周りの男子がチラチラ視線を送っているのが腹立ちます

え? 私はTシャツにハーフパンツ

1番楽なんだよなぁ


「よ〜し、 今日は“例のヤツ”やるぞ〜」

『おぉおぉぉぉおぉぉおぉぉぉぉおぉぉぉ!!!! 』


先生のセリフにテンションが上がる生徒たち(特に男子)

彼らのテンションについていけない雷華ちゃんたち

私はそんな彼女らに説明する


「凰輝を体育の時間(1時間)内に捕まえたもの勝ちのゲームなの

捕まえた人には今学期の体育の成績が5(最高の成績)貰えるの」

「へ、へぇ……」


ちなみに作者の同級生に体育中アホやって成績1(最低の成績)をつけられた人がいるらしい

その人は運動部らしく、 しょっちゅう弄られるそうな


………なんで私こんなこと知っているんだろう……


「…さて…どう逃げようかな…」


凰輝は逃走方法を考え中

ちなみに今まで1度も凰輝が逃げたことはなし

捕まったことは実はある


「よ〜い…ドン! 」

『おぉおぉぉぉおぉぉおぉぉぉぉおぉぉぉ!! 』


黒田先生の言葉と共に一斉に凰輝に襲いかかる男子勢

そんな男子勢に対し凰輝は素早く身構え……


「“散壁正拳・乱”」


ドドドドドドドドドドドドドカァ!!


“散壁正拳・乱”で撃ち返す

その一撃一撃を受けた男子はそれだけで沈黙する

………まぁ、 お大事に


「……もらった…!」


いつの間に凰輝に近づいていたのか青葉ちゃんが凰輝に抱きつく

凰輝はそれを空中に飛び上がることで避け……


「“衝覇蹴撃”! 」


ドゥ!


“衝覇蹴撃”を叩き込む

その一撃を受けた青葉ちゃんは地面に叩きつけられるがスグに起き上がる


「流石は青葉♪」


落下しながら呟く凰輝

その着地地点にはまたも大勢の男子


『カモ〜ン♪』

「ウゼェよゴミ共が

“衝覇蹴撃・連”」


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!


この“衝覇蹴撃・連”は防御と攻撃を兼ねている

下の男子勢を攻撃し、 さらに作用・反作用(物理で習うよ)で浮き上がる

その勢いのまま凰輝は校舎の屋上に上り着く

それを追って校舎内に入る元気な一行

ちなみにさっき“衝覇蹴撃・連”を叩き込んだ場所には穴が空いている


「………」

「………」

「………」

「あれ? 3人とも追いかけなかったの? 」

「なんとなくさ」

「……きっと下りてくると思って…」

「………右に同じ……」

「ふ〜ん、 よく読むなぁ…」


残っているのは、 私たちと恭助君、 青葉ちゃんと道真君のみ

あ、 道真君は其の弐拾肆に出ていたよ。 覚えているかな?


「よっ……と」


凰輝が屋上から無傷で降りてきた

他の3人はファイティングポーズへ私も豊華流の構えをとる


「3人か…まぁ“連”や“乱”を出さなくても勝てるかな」

「上に行った奴らもいずれは戻ってくるぜ」

「ん? あぁ、 トラップを仕掛けといたから当分は下りてこれねぇよ」


どんなトラップかは容易に想像ができます

けど、 想像しません


『!? ぎゃぁぁあぁぁぁあぁあぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁぁ!! 』


ハイ掛かった〜

恭助君は顔を強張らせるが他の2人は変化がない

いや、 変化がない様にしか見えない


「…さて…“残り4人”…」


ダッ!


駆け出したのは道真くん

そのまま凰輝に接近し、 素早くワンツーパンチを繰り出す

普通の人にとっては速いだろう

だけど、 古代武術家にとっては遅すぎる


「遅い! 」


バシッ! ビシッ!


道真君のパンチの隙を突き、 凰輝は仕返しとばかりにワンツーをお返しする

2つとも顔面にヒットし、 道真君は()け反る

その隙を突くかのごとく凰輝は道真君の左側頭部を右手で押さえると、 ジャンプし、 右側頭部に膝を叩き込む!


ゴガァ!


本来右から受けた衝撃は、 左へと受け流され、 ダメージは緩和される

だが、 今回のように左を固定してしまえば衝撃の逃げ道は失われ、 頭部はその衝撃をそのまま受けることとなる!

道真君は耐えきれずそのまま崩れ落ちる


「“残り3人”」


凰輝の宣告が殺気を孕んで響き渡る

………後3人でどうやって凰輝を捕らえろと?


〜〜後編へと続く……たぶん(たぶんかい! )〜〜


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ