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其の参拾肆:彼の意外な弱点とは・前編

今回、 凰輝の意外な弱点が明らかに―――!!

「……あ、やべ、明日“アレ”か」

「? なにがですか? 」


どうも、 雷華です

凰輝さんが明日なにかヤバイことがあるらしいのですが……


「借金でもしたか〜? 」

「するかアホ

たまに誰かに貸しを作ることはあっても人には借りを作らねぇ」


フィアの冗談に不機嫌ながらも真面目に答える凰輝さん

貸しは作るんですね


「じゃあなんなのさ? 」

《……凰輝よ、 もしかして“アレ”か? 》

「そう、“アレ”」


フィアのボヤキを無視して話す黒龍と凰輝さん

黒龍も知っていたってことですか…?


「なんなのですか? いったい…」

「人には言えないこと〜? 」


スチルさんや、 レナートの質問に凰輝さんは口を濁らせながら答えた


「…ん…まぁ…人には言えねぇな…」

《言えないな、 アレは…ククク…》

「黒龍よ、 お前に自殺志願があったとは初耳だな」

《え? いや…じ、 冗談、 だ、 よ、 な? 》

「そういえば刀が折れる音ってどんなんだろうな〜」

《まじ、 すいませんでした》


殺気をギラギラさせる凰輝さんに平謝りする黒龍

……訂正します

平謝りする様な声を出す黒龍、 でした


「まぁ、 明日になれば分かるさ」

『は…はぁ…』


なんか上手くはぐらかされた気がする……




〜〜翌日だ〜よ☆でも、 そんなの関係ねぇ! そんなの関係ねぇ! はい、オッパッピー☆(少し古! しかも長! )〜〜


「お〜い、 起きろ〜」

「ふぁ〜……え? 」


司会はまだ私、 雷華がしています

いつもどうり凰輝さんに起こされたのですが……


「お、 凰輝さん……? 」

「ん? なんだ? 」

「凰輝さんって元々そんなに声高かったですか……? 」

「それに背も低いし…」


そう、 今の凰輝さんの声は普段より1オクターブ高く、 背もレナートさんよりも低くなっている

あと手足も細い

さらになぜか胸に膨らみがある

頭に“? ”を浮かべる私たちに凰輝さんは少し言いにくそうに言った


「ん? あぁ…実は俺、 半年の内に1日だけなぜか女になるんだよ」

『…………え? 』

《なぜかはよく分からんがな》

『………えぇえぇぇえぇぇぇぇえぇぇぇえぇぇぇぇぇえぇえぇぇえぇぇぇぇえぇぇぇえぇぇぇぇぇえ!?!?!? 』


このときの私たちの叫び声は玉藻町に轟いたらしい




〜〜学校♪〜〜


「ん…あぁ! 今日か! 」

「紗さんも知ってたんですか!? 」

「たまに見かけるからねぇ………」


周りでは男が女になる、 というありえない現実にざわついていた


「しかも、 弱体化するからなぁ…面倒くせぇ」


弱体化で面倒くさいって……

だけど、 凰輝さんのこのセリフに周りが一瞬静かになる


「…弱体化…? 」

「………チャンスだな」

「……あぁ」

「……日頃の怨み…! 」


な、 なにか危ない雰囲気……


『凰輝死ねやぁぁあぁぁぁあぁあぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁぁ!!!! 』

「“桜花正拳・乱”」


ドドドドドドドドドドドドドカァァン!!


……突然襲いかかってきた男子たちを凰輝さんが桜花正拳で学校裏の山の中へ吹き飛ばしてしまいました……

……というよりも…

………というよりも……


『ぜっんぜん弱体化してないじゃないですか!!

むしろ、パワーアップしていません!? 』


私とスチルさんの突っ込みが華麗に揃いました


「弱体化はしたはしたぞ

だが……」

「普段が強すぎて力を抑えているから、出力を上げればカバーできるんだよ」


…………なんでだろう

……凰輝さんが幼児化しても勝てる気がしません………


「まぁ、 どうでもいいがな」

「いいの!? 」

「いいんだよ」


…………そういえば、 なんであの男子たちは襲いかかってきたのだろう……



まぁいっか




………………え!? これ続くの!?


〈Yes♪ by作者〉


え? 弱点じゃない?

…“一応”弱点です

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