表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/79

其の弐拾弐:彼のクラスは突っ込みクラス・前編

「……ふぁぁあぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁあぁぁ……」

「…欠伸大きいですよ…昨日何かあったんですか…? 」


どうも、 紗です。 こんにちは

今日は凰輝や青葉と一緒に登校中です

で、 さっきの凰輝の大きな欠伸

…………夜更かしでもしたのかな?


「…昨日…あいつらを拷問していたから……一晩中…」

『………………』


………どうりで雷華たちが出てこない訳だ……

悲惨だなぁ……

うん。


「……今何時ですか…? 」

「…ふぁぁあぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁあぁぁ…8、 8時30分……」


………………え?


「……遅刻だね……」

「………うわぁぁあぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁあぁぁ!!!! 」


急げぇぇえぇぇぇえぇぇぇぇえぇぇぇえぇぇえぇ!!!!





〜〜wait a minute☆〜〜


ドタドタドタドタ!!


私たちは階段を一気に駆け上がると教室の扉を勢いよく開く!


「すいませぇぇえぇぇぇえぇぇぇぇえぇぇぇぇえぇぇぇえぇぇぇぇぇぇえぇぇぇえぇぇえぇん!! 遅刻しましたぁぁあぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁあぁぁ!!!! 」


ガラガラ!


「遅刻だ!! 必殺“アイアンストライク”!! 」


シュバババババ!!!!


ヤバい!! 金属バットが雨あられの如く飛んできたぁ!!


「うわったったったったったっ!? 」

「……危ない…」


私たち二人は上手く避けることができました

だけど凰輝は………


「“斬撃正拳・連”」


ズババババババ!!


『いきなり必殺技!?!? 』


見事なまでに重なった突っ込み

一撃で真っ二つになった金属バットの山

それを見て慌てる重松先生


「やべ…それ野球部から勝手に借りてきたものなのに…」

『えぇぇえぇぇぇえぇぇぇぇえぇぇぇえぇぇえぇぇぇえぇぇぇえぇぇぇぇえぇぇぇえぇぇえぇ!?!? 』

「まぁいいか、 篠田のせいにしとけば」

「いやいやいや!! なんで俺なんですか!? 」

「なんとなくだ」

「はいぃぃいぃぃぃいぃぃいぃぃぃぃいぃいぃぃぃ!?!? 」


………この二人のせいでこのクラスは段々突っ込みが上手くなっている気がする……特によく重松先生の身代わりにされる篠田君は……


おっと、ここで重松先生について説明を

重松六花しげまつりっか29歳 女性 既婚

我らが2年3組の担任

担当教科は日本史

外見はぴっちり着こなしたスーツに眼鏡、 綺麗な黒髪は結びあげてポニーテールに

一見すればいかにも冷静で優秀な感じの人だけど、 実は今みたいにおおざっぱでお気楽な人

でも授業には熱意をかけていて、それを邪魔するものには………


「とっとと座れ!! 授業は始まっているぞ!! 」


シュッ!!


「うわっ!! 」


…………今みたいに金属バットが飛んできます……

怖い……


「先生ー俺眠いんでいつもの所でサボっときます」

『堂々とサボり宣言!? 』

「上等じゃあオラ!! 今日こそ貴様を血ヘドの海に沈めてくれる!! 」

『教師がそんなこと言っちゃっていいの!? 』

「あ、 じゃあソコで立っときますんで」


凰輝が指し示したのは教室の後ろ


「ソコならいいぞ」

『いいんかい!! 』


………なんだろう……

このクラス突っ込みがむちゃくちゃ上手だ……

ギネス載るんじゃない…? この一致団結力は……


でも凰輝が譲歩(? )したのはただ単に早く寝たかっただけ

それ以上でもそれ以下でもない

え? 立ったまま寝れるのかって?

寝れるんだよ……凰輝は…


でも凰輝の寝顔楽しみなんだ〜♪


「………なんでですか? 」

「あ、 雷華ちゃん♪続きは次回ね♪」

『続くんかい!! 』


うん、 やっぱりこのクラスの突っ込みは凄まじいね


やけに男キャラが少ない気がします…

どしよ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ