其の拾漆:彼と共にショッピング
凄い遅れてしまった…
色々とすいません
どうも、 凰輝だ
今は料理の準備中だ
今日は……親子丼でも
「あ…」
卵切らしてた
オマケに醤油も切れかけだし
あ、 電球も切らしてたし
やっば色々切らしてたじゃねえか
「凰輝〜飯まだ〜? 」
「お腹空きましたぁ〜」
事情を知らぬ馬鹿二人
仕方がないので……
バキッ!! ゴン!!
…殴っときました
「いてぇ! 何すんだ!! 」
「キャウ!? 」
あはは〜
いい悲鳴だ
「材料が切れたんだよ
買い物行ってくるから留守番してろ」
「え〜!? 行きたい!! 」
「私も〜!! 」
買い物に行きたい馬鹿二人
やっぱり神や悪魔といっても心は女の子か
ここで殴って言うこと聞かすのもありだけどなぁ…
「……よし、 分かった
だが、 何もねだるなよ」
『は〜い!! 』
という訳で出発〜
〜〜wait a minute〜〜
「ウワッ…!! 何だここ…? 」
「人が一杯〜!! 」
今ここは商店街
俺は買い物するときいつもここに来る
ここにあるスーパーも良いものが揃っているからなぁ
まぁ基本俺は小売店を利用するが
「おら、 サッサと行くぞ」
『は〜い!! 』
まずは、 近所のスーパー
卵〜♪醤油〜☆
スーパー到着〜
「卵…卵…」
まずは卵……っと
あ、 あった
次は……醤油…
「あ! これ美味しそう!! 」
「え〜!? 甘過ぎないか? 」
馬鹿二人はお菓子売り場で騒いでいる
無視無視
「醤油は…っと」
たしか調味料売り場に……
「あ! これなんか旨そう!! 」
「え〜!? 味覚おかしいですよ」
「あぁ!? 」
馬鹿二人が
無視無視無視無視無視
「『真特選・和風超醤油改』は…っと」
ネーミングセンスは可笑しいが
旨いんだよなぁこの醤油
………………おっ
あったあった
「ふざけんな!! 」
「そっちこそ!! 」
…………
とりあえず……
ガン!! ゴン!! バキッ!! グギャ!!
「ふぎゃふ!? 」
「キャウン!? 」
「公共施設で騒ぐな…」
『は、はいぃぃぃいぃぃいぃぃぃぃぃいぃぃぃいぃぃぃ!!!!! 』
うっし。 黙った
「…最後の音ってなに? 」
「おぉ紗
買い物か? 」
「うん。 塩が切れたから行ってこい、 って兄貴から」
「へぇ、 あの兄貴帰ってきたんだ」
「うん…」
紗の声に覇気がない
だろうなぁ
あの兄貴じゃなぁ
「凰輝〜こんど頼むよ」
「え〜若い女じゃないとなぁ…」
あのドMが
「さっきの最後の音ってなんなのさ? 」
「ん? あぁこの音」
俺は雷華の首を後ろから絞めると
その首を横に曲げる
グギャ!!
「グヒャ!? 」
「お、 凰輝!? 」
「や、 止めなさい!! 」
「ん〜いい音☆」
あれ周り若干引いてね?
もう慣れたからいいことだけど
「…醤油どこだ…? 」
おし、 発見
あ〜あとは……
「薬に、 電球に……
ややこしいな」
「一件一件廻って行きなよ」
「ん〜よし!! 」
四神流……
『……えぇぇえぇぇぇえぇえぇぇえぇぇえぇぇぇえぇえぇぇえぇぇえぇぇぇえぇえぇぇ!?!? 』
「わ、 分かれたぁ!? 」
「ちょっ…どういうことぉ!? 」
「凰輝、 なんなのさそれ!? 」
HAHAHA
Nice reaction
「四神流『分裂氣体』
一方が氣の塊だから
実体あるけど」
「へ、 へぇ………」
「な、 なんか凄くないか……? 」
「…四神流ってなんでもありなんだねぇ………」
ふーん。なんでもありなんだぁ
気にしたことなんかないがなぁ
「じゃぁお前は電気屋頼むよ」
「よし、 薬屋ちゃんとよれよ」
「ふぇぇ〜〜」
「パニクってきたぁ〜」
もう一方の俺が電気屋に行ったのを見届けて
薬屋に急ぐ
「え? あれ? どっちに行けばいいの? 」
「ア、 アタシ薬屋!!」
「じゃぁ私電気屋!!」
雷華外れ
後で押し付けたれ
〜〜wait a minute〜〜
「ふぇぇ〜〜」
「お疲れ雷華〜」
「雷華飯置いてあるぞ〜」
今、 俺の家
あのあと、 俺の分身は一方的に雷華に荷物を押し付け
勝手に消えていった
『分裂氣体』の特徴はこれ
いつでも消せて、 そのときの記憶のみ引き継げる
因みに分裂氣体を行っても力は1/2にはならないが
修行をしても効果はない
う〜ん、 なんて便利
「わ〜い☆ご飯ご飯☆」
う〜ん、 なんて気楽な奴だ
雷華がお気楽そうにご飯をパクつく
引っ掛かったな
「ふぇぇえぇぇえぇぇぇえぇえぇぇえぇぇえぇぇぇえぇえぇぇ!?!? 」
HAHAHA
Nice reaction!!
『イェイ☆』
「ヒィ、ヒィドイよぉぉおぉぉおぉぉぉおぉぉぉぉ!!!! 」
いやぁ
「Niceな提案だったな!!
フィア!! 」
「いやぁ♪」
「びぇえぇぇえぇぇぇえぇえぇぇえぇぇえぇぇぇえぇえぇぇん!!!! 」
HAHAHA
いい悲鳴だ