其の壱:彼と出会ったが運のつき
処女作となります。
感想注意等がありましたらください。
「ひまだなぁ…」
俺は欠伸をしながら呟いた。
校庭の外れにある大樹が作る影は広く、 絶好のさぼ…昼寝ポイントだ。
平和、 裏返せば退屈
俺は正直変化がある毎日が好きなのでこの退屈な日々が正直嫌いだ
「3時間目…まだ時間あるが紗でもいじめ…弄るか」
ヒュゥゥゥゥ…
ん? なんだ?
ドス!!
「グホォ!! 」
「ご、ごめんなさい! 」
上から落ちてきたのは15、6歳位の少女
髪は紫のショートカット、 背中に小さく白い羽、 コスプレってやつ?
どっちにしろサボりはいかんよサボりは
あ、 俺もか。
「あ、 あの…」
「何? 」
「玉藻神社って何処ですか? 」
玉藻神社っていうのは玉藻町の唯一の神社でここ西玉藻の名物でもある。
「参拝か? 」
「いえ」
「巫女さん見に?
だったらまだ学…」
「違います〜」
軽くからかうとその少女は頬を膨らませた
すっげぇガキっぽい…
「じゃあ何なんだよ」
「私そこに住むことになった神様なんです」
「……あ〜そろそろ戻るか(棒読み)」
「え?ちょ…ちょっと待って下さい〜」
知るか
神様なら自分の神社くらい覚えとけ
俺は高校へ歩きだす。 紗にこの事話してみっか
――玉藻高校2年3組―
「あれ?凰輝どうしたのさ。 4時間目もさぼるって言ってたじゃん」
「いや、 頭が逝っちゃった娘がいてさ、 なんか関わりたくないから逃げてきた。 」
俺が凰輝、 そして俺と話している巫女が紗という。
え?なんで高校に巫女さんがいるって?
簡単だろ
紗――赤野紗の実家は玉藻神社でここ秋西高校は私服有りだから
「逝っ…相変わらず毒舌だねぇ
で? どんなこと言ってたのさ」
「神様なんだとさ」
「ハァ?」
呆れ顔で聞き返す紗、 俺も同意見だ
まぁ、 そんなこんなで無事学校も終わり俺は帰路に着いた。
――西上家(凰輝の家)―
あ―我が家だ我が家
誰もいないけどお決まりのセリフを忘れちゃいけない
「ただいま」
「あ、お帰りなさい」
ドゴ!!←蹴りの音
ハイ、 お決まりのオチ
「い、 痛い…」
「黙れ、 不法侵入者」
さっきの精神障害少女が警察よぶぞ。
「というかなんでお前が俺ん家知っているんだよ」
「神様ですから」
「えーと、 この近くに精神病院あったかな?」
「し、 信じて下さいよ〜」
「信じれるか、 アホ
証拠を見せろ。証拠を」
「…分かりました」
よし、 アホなことした瞬間に取り押さえて
病院送りだ
どうでもいい決意(?)をした俺は少女の様子を見る
軽く息を整え、 窓の外をにらみ始めた
すると、 さっきまで雲ひとつないほどの晴天だったのに急に曇りだした
そして…
「神様サンダー!!」
カッ!ゴロロォォォォン!!
―――――雷が落ちた
「すげぇ…今のが超能力…」
「いやいやいや!!神術です!雷神の力です!!」
「どーでもいい」
「見せろって言ったのあなたじゃないですか!?」
「お前のセリフがどーでもいい」
「えぇ!?ひどい!?」
そんなの百も承知
「まぁ、 お前が神様だとしてだ」
「ホントに神様なんですけど…」
「何でここに来た?」
「実は…………」
ドス!!←殴打音
「い、 痛い!!何するんですか!?」
「はよしゃべれ」
「お、 鬼!!悪魔!!」
「えーと木刀木刀」
「ごめんなさい。 ごめんなさい。 ごめんなさい。 」
土下座する自称神様。
神としてのプライドあんのか?
で、 話を聞いたところ
実は神としてはまだ未熟で修行するために青界にきたのだとか
で、 こいつは玉藻神社でお世話になるはずが見事なまでに道に迷ったらしい
とりあえず紗に電話したらマジだったので今日はもう暗いし家で預かることにした。
展開速すぎ? 気にスンナ
気にしたら負けさ
さて、 夕食でも作るか。
「今日のご飯はなんですか〜?」
「キムチ鍋」
え? 時期的に遅すぎる?
いいじゃん。 好きなんだし。
「え―――――――!!! 辛い物嫌い!! 甘い物がいい〜! 」
「……………」
「甘い物〜!! 甘い物〜!! 甘い物〜!!」
「じゃかましいわ!!! 」
あ、 やべ
キムチ投げてしまった。
「か、 辛い〜〜〜〜!! 」
…………結論。
この神は大して怖くない。
てかいたぶりがいがありそう。
「ひどい! ひどい! 」
「お前名前は? 」
「へ? 」
そういえば聞いてなかった。
もういいか神モドキで
「雷華です」
「OK。 神モドキ」
「雷華ですって〜」
「冷蔵庫から豚肉取って」
「あ、 は〜い」
その晩。 俺はキムチ鍋を嫌がる雷華の口に無理矢理押し込みまくった。
あ〜楽し。
「ひ…ひどい!
鬼!! 悪魔!! 外道!! 」
失礼なせめて魔王と言ってほしいね。
悪魔はまだ出てきません。
其の参ぐらいには・・・(遅!)