表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

80/340

79.志武パンク、動画サイトに現る

「じゃーん、どうだこれ?」

 ハヤト(高1)が兄弟たちに着て見せているのはパンクロッカーの衣装だ。

 逆立った金髪のカツラに、派手な革ジャン。

「アニキそれどうしたの?」

 チャコ(年中)がたずねた。

「今度、演劇部の助っ人を頼まれたのさ。パンクロッカーの役だ」

「アニキ、運動部以外の助っ人もやるのか?」

 意外という感じでヒロシ。

「こないだのカメンダーマスクショーで、ちょっと芝居に目覚めたかもな」

「いや、これはイケるかも」

 コウジ(中1)の頭にひらめいたものがあった。


 動画サイト。

 モモコ(小2)演じる志武おんぷとチャコ演じる志武じゃんぷは、ネット上で“しぶりん”の愛称で呼ばれ、いつのまにか“シブリンズ”というユニット名まで付けられていた。

「今日は私たちシブリンズの新しいメンバーを紹介します。頼れるアニキ、志武パンクで~~す!!」

 志武おんぷが紹介すると、

「イエ~~イ!」

と、ギターを抱えて志武パンクが現れた。

 演じているのは言うまでもなくハヤトである。

 おんぷ、じゃんぷ同様、目元を覆うマスクは付けていた。

 踊るおんぷ、じゃんぷ2人の後方中央でパンクがギターをかき鳴らす。

 この動画に若い女性のネット住人が食いついた。

 これまでは幼女好きの男性がシブリンズファン層のメインだったが、これに若い女性のファン層が加わり、シブリンズの動画再生回数は更に伸びる事になったのである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ