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55.洗髪代

 スーパー銭湯の女湯で、

キイロ(中2)はモモコ(小2)の、

ミドリ(小5)はチャコ(年中)の、

頭をそれぞれ洗ってやっていた。

「むかしの銭湯ってさ、頭を洗う時は追加料金が必要だったんだって」

 洗ってやりながらキイロがミドリに言った。

「追加料金が? なんで」

「頭を洗うと、その分だけ余計に水を使うじゃん。その水道代っていうことらしいわよ」

「へえーー、そうなんだ。今はそんなことないでしょ。このスーパー銭湯だってそんなことないし」

「そうだよね。そうしたら、ふつう女の方が髪長いから、女の方が料金高くなっちゃう」

「私たちの中ではアカネ姉さんがいちばん髪が長いから、いちばん払うことになっちゃうね」

「言えてる」

 そう言ってキイロとミドリは笑った。

「あのーー」

「お姉ちゃんたち手が止まってるよ」

 さっきから、キイロとミドリの前にそれぞれじっと座って頭を洗われていたモモコとチャコが言った。

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