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35.赤ちゃんの役ね

 年中のチャコと年少のダイゴはさすがに自分たちだけでは服選びができないので、長男長女のツヨシ(大2)とアオイ(大1)が一緒に付いていた。

 既に40回試着させてツヨシの服を選び終えたアオイは、50回試着して自分の服も選び終えていたので、次はチャコとダイゴの番だ。

 もっともチャコとダイゴは、キッズコーナーで遊んでいたので、退屈はしていなかった。

 10人の兄姉たちが、入れ替わり立ち代り2人の様子を見に来て、安全にも気を配っていた。

「2人ともお待たせ。じゃあ、今度はチャコとダイゴの服を選ぶわよ」

 アオイが言った。

「チャコ姉ちゃん先に行っていいよ。僕、ツヨシ兄ちゃんと遊んでいるから」

「じゃあ、チャコ行こうか」

「うん、アオイ姉ちゃん」

 キッズコーナーにツヨシが残った。

 周りはダイゴみたいな幼児ばかりだ。

「じゃあ、兄ちゃんが赤ちゃんで僕がお父さんの役ね」

 どうやら、ダイゴはチャコにままごとの相手をさせられていたようだ。

「な、なに、俺が赤ちゃんの役か?」

「兄ちゃん、赤ちゃんはしゃべっちゃダメなんだよ。バブって言わなきゃ」

「バブ」

 ちょっと前まで自分がバブとか言ってたのになあと思いつつ、ダイゴの相手をするツヨシであった。

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