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31.代わりになめて

 志武12兄弟姉妹はショッピングモールに買い物にやってきた。

 いくつかのグループに分かれて買い物をする。

 ツヨシ(大2)とアオイ(大1)の2人で歩いていた。

「兄さん、私トイレ行きたい」

「ああ」

 2人でトイレの前に来た。

「私、アメなめてるの。口に入れたままトイレ行くのいやだから兄さんもらって」

「かみくだいてしまえよ」

「なめたばかりでまだ大きいからできない」

「しょうがないな」

 アオイがツヨシの両肩に手を置き、伸びをして唇の間からアメを出した。

 それをツヨシが顔を少し斜めにして自分の口で受け取った。

「じゃ、行ってくるね」

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