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312.ザンビリオン変形

 詳しい事はよく分からないが、ガイチュラの突然の落下は、おそらく兄弟たちのサポートによるものだろうとハヤトには察しがついていた。

 誰にも分からないようにガイチュラを攻撃したのだ。

 ハヤトにも分からなかったくらいだから、志武兄弟たちの能力を知らない坂野兄妹には何が起きたのか見当もつかないに違いない。

 しかし、詳しい事が分かろうが分かるまいが、今がガイチュラにとどめを刺すチャンスである事に変わりは無い。

「マリ先輩!

 フォームチェンジです。

 マリンフォームで!」

 ザンビリオンは、陸海空それぞれの戦場に合わせて姿を変形させる事ができる。

 現在のザンビリオンは、坂野リョウがメインパイロットを務めるスカイフォームの姿だ。

 ハヤトは、それを、坂野マリがメインパイロットを務めるマリンフォームに変形させるよう促したのだ。

「オッケーー、フォームチェンジ!」

 マリはザンビリオンのフォームチェンジボタンを押した。

 ザンビリオンの首や手足、胴体がパーツ毎に一瞬バラバラになった。

 それらのパーツは、立体パズルのように一瞬にして組みかえられ、人型から人魚のような姿へ変形した。

 海中に落下したガイチュラを攻撃するにはマリンフォームが適している。

 マリンフォームとなったザンビリオンは、海中へ落下したガイチュラを追って、同じく海中へ飛び込んだ。

 上空に取り残された形となったヒロシ、キイロ、アオイ。

「アネキ、俺たちも行こうぜ!」

 ヒロシがキイロにテレポートを促した。

「うん、アオ姉、ヒロシ、行くよ!」

 3人の姉弟は、海中へテレポートした。

 海中にバスケットボール大の空気の塊が出現した。

 キイロが3人の周囲の空気ごと海中へテレポートし、それを水を操る事でヒロシがバスケットボールの形に維持しているのだ。

 空気が無ければ3人は呼吸ができない。

 数ミリサイズの身長のまま、アオイの念力によって3人は空気ボールの中心に浮いていた。

 現在、アオイは空気ボールの中に3人が浮くのにその能力を使い、ヒロシは空気ボールの維持にその能力を使っている。

 キイロは、何かあればどこかへ移動するために、能力を待機させておかなければならない。

 アオイ、キイロ、ヒロシは、ここからザンビリオンの援護射撃はできないが、何かあれば、ザンビリオン内のハヤトの耳の中にいる、ツヨシ、アカネ、コウジ、ミドリ、モモコ、タダシ、チャコ、ダイゴがどうにかするだろう。

 3人はここから、マリンフォームとなったザンビリオンのガイチュラ戦を見守る事にした。

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