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231.ツヨシの休日

 俺は志武ツヨシ。

 19歳大学生2年生、職業は漫画家だ。

 大学生なのに職業もないものだと思うだろうが、幸い、高校在学中にデビューできて今では月刊誌に連載をもたせてもらえるまでになった。

 俺の漫画家としての収入が家族の生活の糧になっているので、休日も仕事(つまり、漫画描き)をしている事が多い。

 好きな仕事に就けたのだから(といってもまだ学生だが)贅沢はいえないが、世間が休日だというのに部屋に閉じこもって漫画を描いていると外に出かけたいという気にもなってくる。

 弟や妹たちをどこかに連れていってもやらねばならない。

 もっとも、俺が仕事で忙しい時は、直ぐ下の妹のアオイやアカネが弟妹たちをどこかへ連れて行ってくれるのでそれはいいのだが、それはそれで一人家に取り残された気分になる。

 普段12人でわいわい暮らしているせいか、1人でしんとした家にいるのは何ともいえない、慣れない、妙な気分になるのだ。

 出かけていた弟妹たちが帰ってくると、思わず「お帰りーー」と玄関に迎えに飛び出していってしまう。

 これじゃまるで、お土産を楽しみにおうちで留守番していた子どもみたいじゃないか。

 立場が逆だ!

 で、弟妹たちが買ってきてくれた土産だが……、こ、これが、俺なのか!?

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