21.ミスジュニアコンテスト
「メールで紹介したとおり、私のシブリング(兄弟姉妹)ね」
大学でフランス語を学んでいるアオイ(大1)は、自分の11人の兄弟妹たちをシャルロットに紹介した。
兄弟妹たちも、順にシャルロットと握手をし、自己紹介した。
「そうだ、アオイ。今からミスジュニアのコンテストがあるのよ。あなたの妹たちも出てみたら?」
「コンテスト?」
「18歳未満のティーンエイジャー――つまり、13~17歳ね――が対象なの。あなたの妹の何人かは当てはまるんじゃないかしら?」
確かに16歳のアカネ(高2)と13歳のキイロ(中2)が当てはまる。
2人は、そのコンテストに出てみる事にした。
番号札を持って、プールサイドを歩く。
指定された2か所でくるりとターン。
インタビュアーのナチュリストの女性にマイクを向けられたら、簡単に自己アピール。
あとは、参加者が投票するという、簡単なものだ。
どの参加の女の子たちも、一糸まとわぬ姿でありながら、臆する事無く、胸を張って堂々と歩いていた。
服を着ていない事など全く感じさせない自然さだ。
まさにナチュリスト!
アカネとキイロも、負けじと胸を張って堂々と参加した。
インタビューの際は、アカネもキイロもフランス語が分からないので、アオイが簡単に通訳した。