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20.ナチュリストリゾートへ

 夏休み。

 志武12兄弟姉妹は、奮発してフランスのナチュリストリゾートへやってきた。

 ナチュリストとは、服を着て過ごす事になっている社会において、服を着ないで生活をする人の事である。

 だから、南国等でもともと服を身に着けない暮らしをしている人々の事はナチュリストとは言わない。

 日本には無いが、フランスやドイツには多くのナチュリストリゾートが存在する。

 兄弟姉妹はその1つにやって来たのだ。


 12人は、プールに出た。

 何も身に着けていない多くの老若男女がそこには居た。

 もちろん、志武兄弟姉妹も何も身に着けていない。

 人々のほとんどは白人。

 黒人が少し。

 東洋人はいなかった。

 ナチュリストは、他人を見るのではなく、あくまでも自分が服を着ていない開放感を楽しむものである。

 服を着ていないという事以外は、すべて通常のエチケットやマナーと同様だ。

「なんか、すっごく気持ちいいねー」

「うん、この開放感」

「日本で同じ事をしたら、なんだか人からじろじろ見られるような気がしちゃうけど」

「ここは、なんかそういう事全く気にしない、別世界って感じーー」

 兄弟姉妹は、のびのびとした感覚を楽しんだ。

「ハーイ、アオイ」

「シャルロット!」

 アオイ(大1)が、同い年ぐらいのフランス人のナチュリストの女の子と話を始めた。

 アオイは大学でフランス語を学んでいる。

 アオイとシャルロットは、Eメールで文通をしていた仲である。

 アオイたち兄弟姉妹が、フランスのナチュリストリゾートへ行く事を伝えたところ、なんとシャルロット一家もナチュリストだという。

 そこで、このリゾートで会う約束をしていたのだ。

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