表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/340

1.背中流してあげる

 志武しぶ家の兄弟姉妹は男6女6の12人だ。

 上から順に、


ツヨシ(男19)大学2年生、

アオイ(女18)大学1年生、

アカネ(女16)高校2年生、

ハヤト(男15)高校1年生、


キイロ(女13)中学2年生、

コウジ(男12)中学1年生、

ミドリ(女10)小学5年生、

ヒロシ(男9)小学4年生、


モモコ(女7)小学2年生、

タダシ(男6)小学1年生、

チャコ(女4)幼稚園年中、

ダイゴ(男3)幼稚園年少。


 入浴は大体いつも3人1組。

 今日の1組目は、ツヨシ(大2)、ミドリ(小5)、モモコ(小2)。

「お兄ちゃん、背中流してあげるね」

「ああ、ありがとう。お、ミドリは力があるなーー」

「お兄ちゃん、私もやってあげるーー」

「分かった。じゃあ、モモコも頼む」

「ええー、私がやってたのにーー」

「じゃあ、2人で左右半分ずつ頼むよ」

「はーい。うんしょ、うんしょ」

「お、モモコも力があるなーー」

「お兄ちゃん、私はーー」

「やっぱり、お姉ちゃんだけあって、ミドリの方が力があるかな」

「えい、えい、えい。ねえ、お兄ちゃん、どう?」

「あ、モモコもやっぱりいいかも」

「ふん、ふん、ふん、私は?」

「ミドリもすごい」

「は、は、は、ねーねー、私は」

「す、すごく強い」

「とう、とう、とう」

「も、も、ものすごく強い」

「たあ、たあ、たあ」

「い、いててて」

「とおーりゃーー」

「ぐわああ!ーー」


「で、そんな背中になっちゃったわけ?」

 リビングでうつぶせになり、真っ赤にすりむけた背中をアオイ(大1)に介抱してもらっているツヨシであった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ