170/340
169.ねえ、アネキ
ハヤト「ヒロシが『ヒロにい』なら、姉さんたちは『アオねえ』『アカねえ』でいいんじゃないか」
アオイ「なにその、やっつけ的な決め方」
アカネ「『アカねえ』だと『アカネ』とほぼ一緒で、呼び捨てにされてるみたい」
ツヨシ「いいんじゃないか、欧米みたいでさ。欧米では、兄も姉も名前で呼ぶんだし」
アカネ「ほんとにそう思う? にーに」
ツヨシ「う……、その呼ばれ方にどうも慣れないんだが……、お、思うぞ本当に」
アカネ「じゃあ、いいや。『アカねえ』で」
アオイ「じゃあ私も『アオねえ』でいいよ。あんまりゴネちゃ、下の子たちに示しがつかないもんね」
ハヤト「キイロも『キーねえ』でいいか?」
キイロ「え、私もそれなの?」
ハヤト「気に入らない? じゃあ『アニキ』の俺と揃えてアネキにしろよ。『キ』も付くし」
キイロ「うーん……、じゃあアニキとお揃いでアネキでいいよ」
タダシ「キイロ姉ちゃん、アネキって感じするもん」
ダイゴ「うん、するする。アネゴて感じが」
キイロ「アネゴじゃなくて、アネキ!」