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167.突然のご指名
ハヤト「じゃあさ、アオイ姉さんやアカネ姉さんも、アオちゃん、アカちゃんでいいのか?」
アオイ「アオちゃん?」
アカネ「アカちゃん?」
アオイ「……」
アカネ「……」
アオイ「却下」
アカネ「却下」
ダイゴ「きゃっかって?」
ミドリ「ダメってことよ」
ハヤト「ダメ? なんで」
アオイ「なんでも」
アカネ「どうしても」
ハヤト「アオちゃん、アカちゃんで、いいんじゃないかなあ」
アオイ「じゃあ、これからハヤトのこと『ハヤちゃん』って呼ぼうか?」
ハヤト「なんでそうなるんだ」
アカネ「そんでもって、コウジは『コウちゃん』」
コウジ「え、僕?」
キイロ「あ、でも……」
ミドリ「コウちゃんなら、なんか良くない?」
ダイゴ「コウちゃん」
コウジ「ん? あ、ああ……」
チャコ「コウちゃん」
コウジ「あー、はい」
タダシ「コウちゃん」
コウジ「はい」
モモコ「コウちゃん」
コウジ「はい」
ヒロシ「コウ……ちゃん……、ぷぷ」
コウジ「笑うな、そこ」
――というわけで、コウジの、弟妹たちからの呼ばれ方は、『コウちゃん』に突然決まった。