165.ちゃん付けで
アオイ「じゃあ、『ねえね』が誰になるかはいったん保留にして……、他の呼び方も決めない?」
アカネ「他の呼び方?」
アオイ「今、ハヤトは『アニキ』って呼び方になってるでしょ」
ハヤト「なってるね」
アオイ「ツヨシ兄さんは『にーに』になったでしょ」
ツヨシ「なったのか」
アカネ「えー、Gの件ですが……」
ツヨシ「はい、なりました」
アオイ「短い方が呼びやすいと思うんだよね。だから、何か短い呼び方決めない?」
ダイゴ「どういうこと?」
アオイ「たとえば、ダイゴはチャコのこと、何て呼ぶ?」
ダイゴ「チャコお姉ちゃん」
アオイ「長いとちょっと呼びにくいでしょ?」
ダイゴ「大丈夫だよ」
アオイ「……。でも、短くすると、もっと呼びやすくならない?」
ダイゴ「短く? チャコちゃんとか?」
アオイ「チャコちゃんかー」
アカネ「チャコちゃんねー」
キイロ「チャコちゃん、かわいーじゃない」
ミドリ「どう? チャコ?」
チャコ「いいよ、別に。ダイゴからしか呼ばれないし」
ダイゴ「じゃあ、これからチャコちゃんね。チャコちゃん」
チャコ「なあに? ダイゴちゃん」
ダイゴ「……。僕は『ちゃん』は要らない。大体、長くなったら呼びにくいんでしょ」
ツヨシ「3才でもしっかり趣旨を理解していて、えらいじゃないか」
ダイゴ「でしょ? にーに」
ツヨシ「……」
アカネ「ほんと、趣旨を理解してるわよねー」
チャコ「しゅし?」
タダシ「しゅし?」
モモコ「さっきからの、しゅしって何?」
アオイ「あ、ごめん。わけとか理由って意味よ」
ヒロシ「しゅし、じゅうろく」
ミドリ「だから、それはいいって」