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148.駐車場事前精算機の秘密

 ショッピングモールからの帰り。

「私カード入れたい」

「僕も入れるーー」

 駐車場の事前精算機の前に来ると、チャコ(年中)とダイゴ(年少)が言った。

「分かった、分かった」

 ツヨシ(大2)とハヤト(高1)が、それぞれチャコとダイゴを抱っこして、駐車券とサービス券を入れさせてやった。

 志武家の10人乗りワンボックスに乗り込む兄弟たち。

 出口のバーの手前で一時停止。

 直ぐにバーが開いた。

「いつも不思議に思うんだけどさ」

 ヒロシ(小4)が口を開いた。

「どうして事前精算すると、何もしてないのにバーが開くのかな?」

「無線か何かで、精算済みのカードだってこと読み取ってんじゃないの?」

 コウジ(中1)が想像を述べる。

「ははは、それは車のナンバープレートを記憶しているからなのさ」

 運転しながらツヨシが言った。

「ナンバープレートを?」

 モモコ(小2)が聞き返す。

 ツヨシは説明を続けた。

「実は駐車場の入口で車のナンバープレートが撮影されて、『この駐車券はこのナンバーの車のもの』と機械が覚えているんだよ。事前精算をしておくと、機械が『あ、このナンバーの車はもう支払いが終わっているな』というのが分かって、出口ですんなりバーを開けてくれるというわけなんだ」

「へえーー、駐車場の機械って頭いいんだね」

 感心するタダシ(小1)。

「今度よく探してみるといい。カメラを見つけられるかもよ」

 それ以来、モモコやタダシやチャコやダイゴら下の子たちは、いろいろな駐車場に行く度に、キョロキョロと目を凝らしてカメラを探し出すようになったのであった。

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