卑劣なユーロ
二次予選開始です
ある日、一刀達に最強王者決定戦の通知が届き、戦いの舞台であるバーツ島へ向かう一刀達
フランチェスカ学園からは一刀、蒼魔、孤狼、雫、恋が出ることになり会場で待つなか大会主催者であるバーツ・エンドルゲンの開会宣言が終わり、第一次予選のパンチングゲームが開始されバーツの息子であるユーロ・エンドルゲンが200という数値を出すも、その後、一刀達が次々と高得点を出しまくり、一次予選は終了するのであった。
選手控え室
バンッ!!
一刀「しかしまぁ数千人が数百人にまで減ってしまうなんてな!? 」
蒼魔「俺的でも半分は残るかと思ったのに 」
孤狼「だが周りの奴らの顔を見てみろよ、一人を除いてどいつもこいつもすごい実力者だぜ 」
孤狼が言うと
フェニックス「ほう、その大したことない一人とは一体誰だろうね? 」
一刀・蒼魔・孤狼『お前だよ!!♯ 』
ビビシッ!!
一刀達三人はフェニックスを指さした。
このフェニックスというマスクマンは及川の変装である。
一刀「及川、何でお前が出てるんだよ!?(ひそひそ) 」
フェニックス「そりゃ賞金5億をもらうために決まっとるやんけ!こっから先は互いにライバルやでかずピー!(ひそひそ) 」
二人がひそひそ話していると
?「あのぅ、ちょっといいですか? 」
スッ!
二人の前に一人の男が現れた。
一刀「えっと、あんたは確か… 」
ナンバット「同じ予選通過者のナンバットです。よろしくお願いします! 」
スッ!
一刀「んっ? 」
ナンバットは一刀に色紙を渡してきた。
ナンバット「すいませんが弟達が学園対抗武道大会の優勝者である北郷一刀さんのファンでして、よかったらサインお願いします! 」
すると一刀は
一刀「俺のサインでいいならいくらでも書いてやるぜ 」
サラサラッ!
一刀「ほらよ! 」
ナンバット「ありがとうございます! 」
一刀達と親しくなるナンバット
そしてその様子を
ユーロ「ちっ!何が北郷一刀だ。あんな奴大したことないに決まっている。予選のパンチングマシンだってきっと僕が殴った時に故障したから僕以上の数値が狂ったに違いない! 」
まだ一刀達の力を認めないユーロ
ユーロ「それより今ムカつくのはあのナンバットという小僧だ!この最強である僕がいるというのに無名の北郷一刀にサインを頼むだなんて! 」
※ユーロは学園対抗武道大会を知りません
ユーロ「見てろよ!二次予選では痛い目に遭わせてやるからな!僕にサインを頼まなかったことを後悔させてやるぜ! 」
それから少しして
実況「観客の皆さん、お待たせしました。これより二次予選を開始します! 」
うぉーーっ!!
二次予選の開始に盛り上がる観客達
一刀「二次予選が始まるのはいいけど渡されたこの玉は何に使うんだ? 」
蒼魔「さぁな? 」
一刀達が会場に来た際に渡された玉に注目していると
実況「それではバーツ会長、二次予選の説明をどうぞ! 」
スッ!
バーツ「うむっ! 」
そしてマイクが実況からバーツに渡されると
バーツ「会場の皆さん、これより二次予選の説明をいたします。その名も『バトルダンジョン』です! 」
バァンッ!!
二次予選の種目が発表された。
バーツ「ルールは簡単、あらかじめ選手の皆さんには玉を持たせているためその後、好きな入り口を通ってもらい巨大迷宮に入ってもらいます。そして迷宮を通って広間に着いたら玉を賭けて1VS1の戦いをしてもらい玉を二つ手に入れて迷宮をクリアした先着16人が本選進出となり、残りの人はそのまま負け犬ゲートに送られます 」
玉を手に入れる方法は広間で戦うか盗むかのどちらかである。
バーツから説明されると
バーツ「それでは皆さん、好きな入り口を選んでください 」
選手達は好きな入り口を選ぶわけだが
一刀「どれにしようかな天の神様の言う通り… 」
蒼魔「一刀、そんなことしてたら先に入り口を取られるぞ 」
孤狼「男は直感勝負だぜ! 」
ダッ!
そして一刀が迷っている間に
バァンッ!!
他の入り口は全て使われてしまい、残る入り口は一つだけとなった。
一刀「やべっ!?残り一つになっちまった!?こうなりゃ残り物には福があるだ!最後の一つにかけるぜ! 」
スッ!
そして一刀も迷宮の入り口に入ったのだが
バーツ「(フンッ!北郷一刀に福なんて来るものか!) 」
カチャカチャッ!
迷宮はバーツの手により変化するシステムであり一刀が通った入り口はゴールから一番遠い迷路に設定した。
バーツ「そして会場の皆さんも暇がないようゲームに参加してもらいます。入場の際に渡されたタッチパネルをお出しください 」
桃香「タッチパネルってこれだよね 」
スッ!
そして観客達はタッチパネルを取り出すと
バーツ「ダンジョンを一番先にクリアする選手をタッチしてください。見事当てた人には賞金100万円差し上げます! 」
うぉーーっ!!
バーツの言葉に驚く観客達
華琳「あの金にがめついタヌキ親父と言われるバーツが賞金を出すなんて妙ね!? 」
桃香「まぁ別にいいじゃないですか♪誰にしようかな天の神様の言う通り… 」
バーツ「言い忘れていましたがあと10秒で締め切りますのでお早めにお願いします 」
桃香「えっ!? 」
そして集計の結果
バァンッ!!
1、北郷一刀
2、楠舞孤狼
3、氷室蒼魔
となった。
蓮華「やはり一刀達が一番多いな 」
月「でも、もしかしたら他の人が一着かもしれませんね 」
そしてその頃、
自分が脱出一位指名されていることを知らない一刀は
一刀「あれっ?ここってさっき通った気が? 」
完全に迷っていた。
そして一方、別の場所では
ユーロ「まだ対戦相手が来ないのか 」
迷路の近道を知っているユーロが広間で対戦相手を待っていると
スッ!
誰かが広間に入ってきた。
現れたのは…
ナンバット「どうやら僕の相手はユーロさんですね 」
バンッ!!
ナンバットであった。
ユーロ「まさか貴様が相手だなんてな、勝負を受けてもらうぜ! 」
ビシッ!!
ユーロはナンバットを指さすと
ナンバット「望むところです! 」
スッ!
構えるナンバット
そして
ナンバット「ハァッ!! 」
ビュンッ!!
ナンバットは素早くユーロに迫ると
ナンバット「せいやっ!! 」
ブォンッ!!
膝蹴りを繰り出した。
ユーロ「フンッ! 」
サッ!
ナンバットを軽くかわすユーロだが
ダダンッ!!
ナンバットは避けられることを計算に入れていたのか、壁を思いっきり踏み込むと
ナンバット「ハァッ!! 」
バッ!
後ろからユーロに迫る!
そしてナンバットの蹴りはユーロに当たろうとするのだが
ガキンッ!!
ナンバット「ぐわっ!? 」
攻撃したナンバットの方が痛がっていた。
何故かというと
カッキーンッ!!
先ほどナンバットが攻撃したユーロの背中がダイヤのように固くなっていたからだ。
ユーロ「残念だったな、俺は赤ん坊の頃からダイヤの欠片入りのミルクを飲み、現在でもダイヤの欠片入りの料理を食べ続けたおかげで体の一部をダイヤ化することができるのさ! 」
恐るべし能力である。
(※危険ですので絶対マネしないでください。)
するとナンバットは
ナンバット「蹴りがダメなら! 」
シュバッ!!
ナンバットはユーロの後ろに回り込むと
ガシッ!!
ナンバット「絞め技だ! 」
ユーロの首を絞めるナンバット
ユーロ「フンッ!貴様のような奴に俺が倒せるものか 」
カッキーンッ!!
防御のために首をダイヤにするユーロだが
ビキッ!!
ユーロ「なにっ!? 」
ユーロのダイヤの首にヒビが入った!
ナンバット「僕は故郷で熱砂の中、鎌や斧を使わずに巨木を絞めることで生活しているんだ! 」
鎌や斧は高価なため絞め技で巨木をへし折って生活しているナンバットはダイヤの首すらもへし折ることができるのだ!
そしてあともう少しでユーロの首をへし折るというところで
ユーロ「お前は自分の家族が滅んでもいいのだな 」
ナンバット「!?どういうことだ!? 」
ユーロ「俺は軍を操る権力を持っていてな、俺が倒れた直後、俺の状況を知った軍がお前の家族を殲滅する! 」
ナンバット「なにっ!? 」
ユーロ「家族を救いたければ技をかけるのをやめろ! 」
とユーロが言うと
パッ!
ナンバット「(俺の行動で弟達や母さんを危険な目に遭わせるわけにはいかない!) 」
技をかけるのをやめてユーロから離れるナンバット
その直後
ユーロ「バカな奴だな!! 」
カッキーンッ!!
ドグボッ!!
ナンバット「がはっ!? 」
ユーロの足がダイヤになってナンバットを蹴りあげる!
ユーロ「弱い家族を持つと大変だな!! 」
カッキーンッ!!
ユーロは両手をダイヤにすると
ユーロ「『マシンガンナックル』!! 」
ドドドドドォーーッ!!
ナンバット「がはっ!? 」
抵抗できないナンバットを攻撃しまくるユーロ
ユーロ「さて、お前の家族は助けてやるが、お前の命をもらうぜ!! 」
ギューッ!!
ナンバット「ぐっ!? 」
ナンバットの首を絞めるユーロ
ユーロ「あの世で弱い家族を持ったことを後悔しな!! 」
オリキャラ紹介
ナンバット
10人兄弟の長男。歳は一刀と同じくらいで色黒肌にターバンを巻いている。実家が貧乏で鎌や斧が買えないため絞め技で巨木をへし折り、木を売って生活費を貯めている。




