真の黒幕出現!
タイトルの通りですが多分読者も思っていなかった奴が黒幕です
最強王者決定戦第四試合
孤狼VSイザナの試合が始まろうとするのだが
試合を前にして何かが完成し、その途端にイザナはバーツに反乱する。
当然気に食わないバーツはイザナを攻撃するが本気のイザナには全く通用せず逆に舞台場へと飛ばされていき!
?「お前のおかげで私は復活できた。礼を言うぞイザナ・ギミナス 」
イザナ「いえいえ、私を唯一理解してくださったあなたのためならこのイザナはあなた様の手足となりましょう 」
?「そうか、それにしても久しぶりだなフランチェスカ学園の野郎共 」
一刀達『お…お前は!? 』
そしてイザナの隣に一刀達が知る人物が現れたのだった!
その人物とは…
一刀「誰だっけ? 」
ずでんっ!!
一刀の言葉に全員がずっこけた。
?「頭の悪さは変わらないらしいな、まぁ私自身お前に対して名乗るのは初めてだから教えてやろう 」
するとその人物は
人手「私の名は人手無氏!元悪光軍の軍師だ! 」
ババンッ!!
一刀達『悪光軍だと!? 』
悪光軍軍師・人手無氏。直接一刀と会ったことは無く、悪光との決戦時にて悪光、イオバスと共に爆発に巻き込まれた男である。
(※西森の別作品であるフランチェスカ学園物語232時間目参照)
そして他の悪光軍は未来へと連行されたのだが死亡したと思われたためイオバスと人手はそのままであった。
孤狼「その悪光の部下が何故この場にいやがるんだ! 」
孤狼が人手に聞くと
イザナ「それについては私が説明しよう 」
人手に代わって話をするイザナ
イザナ「話は数十年前に遡る(さかのぼる)。あれは数十年前のことだ 」
ここで話は数十年前に戻る。
数十年、とある街にて、わずか10才にして天才と呼ばれた男がいた。
それが少年期のイザナである。
彼は10才にしてハーバード大学の入試問題を満点で正解し
格闘技においては並みより上の実力だったものの、実はイザナは見たものは絶対に忘れない瞬間記憶能力の持ち主だったため対戦相手を研究し、対戦相手の得意技で倒すことで有名であった。
普通、このような能力をもっていたら図に乗る人が多い。
だが彼は図に乗らず、普段はその力を使わなかったためそんなのはほとんど関係なかった。
だが世間はそうは思わなかった!
イザナが大学生になった22歳の頃
ついにイザナが瞬間記憶能力の持ち主だと言うことがバレてしまい世間の人々は
『テストは全てカンニングだ!』
『インチキ野郎!!』
と世間はイザナを否定した!
とある街のバー
イザナ「くそっ!!何故世間は私のような天才を認めようとしないんだ凡人共め!そんなに天才が気に食わないのか!!♯ 」
大学を追い出されたイザナが荒れながらバーで飲んでいると
イザナ「んっ?この記事は何だ? 」
新聞でとある記事を見つけた。
その記事こそ…
『日本各地にて隕石落下の棄権あり!更に最も大きな隕石は東京・フランチェスカ学園に落ちるもよう!』
もちろんこの記事はでたらめであり、本当は日本各地にて開かれた悪光軍との全面戦争であるウォーファイトが開始されたのだった。
イザナ「フッ!こんなでたらめをわざわざ書くだなんてフランチェスカ学園で何かがあるに違いないな 」
そう思ったイザナは直ぐ様フランチェスカ学園に向かった。
すると
一刀「くたばれ悪光! 」
ドドドォォーーッ!!
悪光「ぐおーっ!? 」
ちょうど悪光が一刀に倒されるところであり
ドッカーーンッ!!
イオバス「ぎゃーっ!? 」
爆発によりイオバスは爆死したのだが
人手「くっ!? 」
キィンッ!!
人手は辛うじて生きていた。
イザナ「あいつは生きているのか!? 」
その後、イザナは人手を回収すべく飛ばされた方向に向かっていった。
プロローグにあった北極へ
そしてついに
イザナ「ついに見つけたぞ! 」
北極にてイザナは人手を発見した。
イザナ「お前がこの時代のものでないのはわかっている!お前の全てを教えてくれ! 」
すると
人手「わ…私の名は人手無氏。未来世界にて最強と呼ばれた悪光軍の軍師だ… 」
寒さで出血が止まったから話せるのかはわからないが人手はイザナの言葉に反応した。
イザナ「未来世界だと!? 」
人手「あぁ…だが私はもうすぐ死んでしまう。その前にお前が私のために働いてくれればお前に超人を越える力を与えてやろう 」
イザナ「超人を越える力だと!わかったお前、いや、あなたに協力しよう。私は何をすればいいんだ!? 」
イザナが人手に聞くと
人手「…それは… 」
現代
イザナ「そして人手様は言ったのさ、超人を越える力を手に入れるには他者から膨大なる気を集めることだと!その後、私はそこにいるクソ狸を利用して気を吸収する装置の開発、人目に触れられないこの島の建設、そして強者が集まるこの大会を開かせたのさ! 」
ビシッ!!
バーツを指差しながら叫ぶイザナ
バーツ「おのれっ!自らの野望のためにこの儂を悪事に利用したというのか!この極悪人め!! 」
ビシッ!!
とイザナを指差しながら叫ぶバーツだが
イザナ「何を言う!超人的な肉体が手に入ると説明したら世界征服してしまおうと貴様も喜んだではないか! 」
バーツ「うぐっ!? 」
人のことが言えないバーツである。
人手「だが私はそこにいるクソ狸の開発した装置によってついにこいつを作り出すことに成功した!『秘薬AW(悪光ウイルス)』を! 」
バンッ!!
人手の手にはどす黒い液体が入った注射器が握られていた!
人手「フランチェスカ学園の奴らよ、お前達は前の悪光を倒して喜んでいるようだが次はそうはいかん! 」
孤狼「ちょっと待て!前の悪光とはどういうことだ! 」
その事について聞いてみると
人手「いいだろう。教えてやる。元々悪光というのは私が開発したこのAWにより強化された者を意味する。貴様らが倒した悪光も元は光の力を持ちながら心に闇をかかえた弱き竜人であった。だが奴にAWを注入した途端、強大なる力を手に入れ、世界征服を目論んだ。だが奴は強くなりすぎて私の指示を聞かなくなった失敗作さ 」
ババンッ!!
悪光の正体があきらかにされた瞬間であった!
人手「だがこのイザナは違う!イザナよ、AWを注入しろ! 」
スッ!
イザナ「了解です! 」
ブスッ!!
そしてイザナがAWを体に注入した瞬間
イザナ「うおぉぉぉぉーーーーっ!!!! 」
ごきごきっ!!
AWの細胞がイザナの中で暴れていく!
普通ならば物凄い激痛がイザナを襲い、最悪の場合、死ぬのだが
イザナ「わ…私はこんなところで死んでたまるかーーっ!!!! 」
物凄い精神力で耐えきろうとするイザナ
そして
ブシューーッ!!
イザナの体から煙りが吹き出し
さら〜っ!
煙りが晴れた瞬間!
悪光イザナ「・・・ 」
バンッ!!
悪光の肉体を得たイザナがそこにいた!




