表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/43

恐怖のクッキング

本選一回戦第三試合


ブレイザーVS豪龍丸の試合が開始され、勝敗はブレイザーの残虐殺法により幕を閉じた。


そしてブレイザーは次のターゲットとして蒼魔に宣戦布告するのであった。


選手控え室


蒼魔「・・・ 」


ブレイザーの戦い後、急に黙りこむ蒼魔


一刀「蒼魔、確かにブレイザーの残虐殺法は許さねえけど今は次の試合に集中しろよ 」


と一刀が蒼魔に言うと


蒼魔「心配するな、俺は一刀と違って相手をなめたりしない主義だからよ 」


一刀「うっ!? 」


蒼魔の言葉に反論できない一刀


※一刀は第二試合にて対戦相手が弱いと判断した結果、序盤は苦戦を強いることになりました。


孤狼「まぁ蒼魔なら心配ねえだろ、おもいっきり戦ってこい! 」


蒼魔「あぁっ! 」


スッ!


孤狼の言葉をうけ、舞台場へと向かう蒼魔


ピタッ!


だが一刀の前で足を止めると


蒼魔「一刀、俺は次の試合もその次の試合も必ず勝つ!だから必ずお前も勝ち進め! 」


蒼魔が一刀に言うと


一刀「おうっ!準決勝で戦おうぜ! 」


ドンッ!


一刀は蒼魔の返事に答えるように拳を打ち合った。


そして…


実況「さぁ、大会もいよいよ第四試合を迎えようとしております!それでは選手入場です! 」


実況が叫ぶと


実況「まずはドラゴンコーナーより『クールに戦う氷結戦士』氷室蒼魔選手の入場です! 」


ブシューッ!!


蒼魔「フッ! 」


そしてドラゴンコーナーから蒼魔が出てきた直後


八雲「頑張ってね蒼魔! 」


蒼魔の彼女である天川八雲が観客席より蒼魔を応援してくる。


実況「そしてタイガーコーナーより、『格闘料理人』シェフ・クーシンボー選手の入場です! 」


実況が叫ぶと


ズシズシッ!!


シェフ「やっと戦えるな! 」


バンッ!!


タイガーコーナーより料理人の服を着てリュックサックを背負い、太った体型をし、泥鰌髭(どじょうひげ)を生やしたシェフ・クーシンボーが入場してきた。


実況「それでは試合開始! 」


そしてその頃


大会本部室


バーツ「う〜む、本当にあのような豚がフランチェスカ学園の蒼魔を倒せるのか? 」


シェフを豚呼ばわりするバーツだがバーツこそ太り具合なら負けはしない


ユーロ「ホントだよねパパァ、あんな豚より僕が戦った方が勝敗はあきらかだよ 」


確かにあきらかだ。


蒼魔の圧勝で


二人がシェフの実力を疑っていると


イザナ「大丈夫ですよバーツ様 」


スッ!


二人の後ろからイザナが現れた。


バーツ「どういうことだ? 」


イザナ「先程シェフの戦闘データを調べてみたところ、このような結果が出ましてね 」


スッ!


バーツ「どれどれ? 」


バーツがイザナから受け取ったデータを見てみると


バーツ「何と!?成程な、それなら期待できるぞ! 」


データを見た途端、シェフに期待するバーツ


バーツ「それにシェフにはある薬を渡してある。蒼魔の勝ちは100%ありえない! 」


そして一方、試合はというと


蒼魔「悪いが、最初から全力でいかしてもらうぜ! 」


シュッ!


蒼魔はシェフに近づくと


蒼魔「おらおらーっ!! 」


ドドドドドッ!!


シェフの腹に拳の連打を食らわし


蒼魔「そらよっ!! 」


ドグボッ!!


とどめとして蹴りを食らわした!


蒼魔「(やったか?) 」


と蒼魔が思っていると


シェフ「今、何をしたんだ? 」


ぽりぽりっ


蒼魔「なにっ!? 」


蒼魔の攻撃を食らったにもかかわらず、シェフは軽く腹を掻くくらい無傷であった。


大会本部室


バーツ「がははっ!思い知ったか!シェフは体の脂肪のおかげで打撃が全然効かないのだ! 」


バーツの言うように蒼魔の攻撃はシェフの脂肪によって無力化されていたのだ。


シェフ「今度はこちらの番だ! 」


スッ!


シェフは背中のリュックサックに手を伸ばすと


バンッ!!


リュックサックから卵とボールとある粉を取り出した。


シェフのリュックサックにはあらゆる食材や調理器具が入っているのだ。


パカッ! ぐるぐるっ!


そしてリュックサックからボールを取り出したシェフは卵を割ってある粉と混ぜると


シェフ「これでも食らえっ!! 」


バッ!


蒼魔「おっと!? 」


サッ!


ボールの中身を蒼魔にかけようとするシェフだが蒼魔に軽く避けられてしまった。


蒼魔「んな攻撃が俺に通用するかよ!すぐに決着をつけてやるぜ! 」


ゴォッ!!


そして蒼魔が気をためていると


シェフ「確かに直接かけるのは無理のようだな、だがこっちならどうかな? 」


バシャッ!!


シェフはボールの中身を蒼魔のいる位置とは別の方向にかけた!


蒼魔「へん、何を考えて… 」


蒼魔はシェフがおかしくなったのだと思ったが


蒼魔「!? 」


逆に自分が気づいていないことに気がついた。


何故ならシェフがボールの中身をぶちまけた先には…


八雲「えっ!? 」


バンッ!!


蒼魔の彼女である八雲がいたからだ!


蒼魔「やばいっ!? 」


シュンッ!!


そして蒼魔は八雲を守るため


ビュンッ!! バシャッ!!


飛び上がって自らシェフの投げたものにかかっていった!


八雲「蒼魔!? 」


自分をかばって蒼魔が攻撃を食らったことに気づく八雲


だが


蒼魔「(何だこれ?ドロドロしてるけど別に体に害はないぞ!?) 」


てっきり毒薬かと思った蒼魔だが今のところ、蒼魔に異変は起きていなかった。


シェフ「ぐふふっ!さっきからお前に声援を送っているあいつ(八雲)めがけてかければ必ずお前が守りにいくと思ったが成功だぜ! 」


シェフは蒼魔に攻撃を当てるため、わざと八雲を狙ったのだった!


蒼魔「フッ!何が狙いかは知らねえが、こんな攻撃なんて痛くも痒く(かゆく)も… 」


すたっ!


そして飛び上がった蒼魔が着地しようとしたその時!


ずるんっ!!


蒼魔「おわっ!? 」


ずでんっ!!☆ミ


蒼魔は盛大に転んでしまった。


蒼魔「何だよこれ!?ぬるぬるして立てやしないぞ!? 」


蒼魔が困っていると


シェフ「フフッ!お前にかけたものを教えてやるよ! 」


スッ!


そしてシェフがリュックサックから取り出したものは


バァンッ!!


天ぷら粉であった。


シェフ「これと卵を混ぜ合わせたものをかけてやったのさ、思うように動けまい! 」


スッ!


そう言いながら更にシェフは


バンッ!!


リュックサックから大鍋を取り出すと


シェフ「ファイヤー! 」


ボォッ!!


鍋の中には大量の油が入っており、勢いよく炎が燃え上がっていく!


蒼魔「何をする気…まてよ!?天ぷら粉に油ってことは!? 」


この時、蒼魔はシェフの企みに気づいた。


それは…


シェフ「正解!お前を天ぷらにして食べてやる! 」


バァンッ!!


格闘料理人、シェフ・クーシンボー


彼は対戦相手を料理し、食べることで有名な男だったのだ!


蒼魔「食われてたまるかよ!? 」


ササッ!


シェフから逃げようとする蒼魔だが


つるんっ! ドテンッ!!


蒼魔「いてっ!? 」


体についた天ぷら粉のせいでうまく走れず滑ってしまう!


シェフ「逃がさないぜ! 」


ニュルルーッ!!


しかもシェフの泥鰌髭が伸びてきて


ガシッ!!


蒼魔「しまった!? 」


蒼魔を捕まえてしまった!


そして…


シェフ「からりと上がるがよい! 」


バシャーッ!!


蒼魔「ぐわーっ!? 」


油鍋の中に入れられてしまった!


バタンッ!!


シェフ「こんがり焼き上がるがいい! 」


八雲「蒼魔!? 」


一刀「蒼魔!? 」


観客席の八雲、選手控え室の一刀が叫ぶ


一刀・八雲『(でも蒼魔なら絶対無事なはずだ!) 』


こんな苦しい状況でも蒼魔を信じる二人


パカッ!


だが、現実はむなしく、鍋の蓋が開けられると


バァンッ!!


鍋の中には無惨にも天ぷらになった蒼魔がいたのだった!


シェフ「うまそうだ! 」


オリキャラ紹介


シェフ・クーシンボー


元は名のある料理人だったのだが食い意地があるため料理人を引退し、対戦相手を料理して食べるという格闘料理人になる。背中のリュックサックの中はまるで某青狸のように無限に広がっていて何でも入る。


名前の由来は


食いしん坊から

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ