表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

夏の中の雪 参

まず叶野 凜という人物について紹介したいと思う。


以下叶野と呼ぶのでご了承戴きたい。




何から言ったら良いか迷うとこだが、やはり容姿から行こうと思う。




髪は黒髪のセミロング。


肌は白く、とても儚い印象を受ける感じだった。


スタイルも悪くなく、どちらといえば美人の部類に入るだろう。




その感じからか俺は初め見たとき雪みたいだと思ってしまった。


儚く美しかった。




そして、頭も良く、その上人当たりも良い。




頭は楓と張り合えるほどだし、いつも笑顔で雑用を任されても、何一つ嫌な顔をしないのだ。




何より、俺が凄いと思ったのは、何にも物怖じしない所だった。


陰口を言っている人に対し、大人数相手にも注意をするし、先生などが相手でもしっかりと、意見を述べる。




名は体を表すというのは、今まさにだった。




これ以上何があるのだと思うが、お負けに運動が出来る。


運動というか、空手なのだが。


しかも、空手では全国トップ10に入ってしまうという。




印象とは全く別だった。


すごく、真っ直ぐな線が彼女の中には通っていた。




なんというか、色んなモノが俺たちとは違う完璧さだった。




そんな彼女と接触した俺たちは、なにか面倒臭い贈り物を受け取ってしまったらしい。






朝。


鳥のさえずり、アラームが聞こえると共に俺は、目が覚めた。




ベットから起き、時計を見る。




短い針は6、長い針は12を指していた。




ハンガーから制服を取り、着々と学校への準備を始める。


制服を着終わって、鞄はまだ良いかと思い、下へ降りる。




降りるときに見たときにはもう長い針は、2を過ぎたところを指していた。




もう美架乃は朝ご飯の準備をしていて、いつでもOKという風だった。




「あ、おはよ。お兄ちゃん。」


「あぁ、おはよう。」


「じゃじゃぁーんっ!今日のご飯は和風にしてみました!」





美架乃がすごい自慢顔を見せながら、朝食を紹介してくれた。


あぁ、可愛い。




「おぉ、めっちゃうまそー。」


「えへへ。しばらく、お米食べてなかったからねー。作ってみました!」


「あ、そっか。そーいえば朝、米食ってないね。」

「やっぱ、食べてなかったよねー。よかった。やっぱり日本人と言えば米だよね。」

「ははっ、そーだな。」




ちなみに作ってくれたのは、勿論ご飯とお味噌汁。それと魚にお浸し、煮付けなどの面々だ。


まじで豪華。


まじで美味い。




いや、もう、そこらのお母さんよりもお母さん。


いつでも、嫁に行ける。




いや、行かせないが。


ヤンキーぽいの連れてきたりしたら、ぜってー嫁に出さない。



うん。これは決定事項だな。





「・・・おいしい?」


「・・・さぁ、どーだろ。」




ここで俺は調子に乗ってそう言った。


内心では美味しいに決まってんだろ、といっているが。




「!!・・・」




あ、しまった。


へこませてしまった。


さすがにイタズラが過ぎたな・・・。




「なーんてな!嘘!めっちゃうめぇ」


「・・・本当?」


「本当、本当。」


「ぁー・・・よかったぁぁ・・。」




なんだこの生物。可愛すぎる・・・!!




てか、今の状況、俺嫌なヤツ過ぎる・・・。




なんだこのダメダメにーちゃん。


つかえねー・・・。




こんなにーちゃんで、ごめん美架乃っ・・・。




「もーお兄ちゃんが微妙な反応するから、ドキドキしちゃったじゃん!あぁ、本当良かった。美味しくなかったら、どー仕様かと思っちゃった。」


「・・・、ごめん」


「えっ、なんであやまるの。」


「いや、なんか、本当にごめん。」


「訳分かんないよ」




そう言って笑った美架乃を見たら、更に忍び寄る罪悪感。


くそぅ、来るな。


あ、いや、そうだ。もっと俺を責めてしまえ。




そんな自虐を頭の中でしながら、たわいも無い話を美架乃として今日の朝食の時間は終わった。




二階に上がり学校へ行く準備をした。




時間が結構余ってしまったので、ベットに横たわった。


そして、携帯を取り出しいじった。




まぁ、特に目的も無かったのだが。




コレはたいてい、いつもやっている日常。




あまり気にすることなく、普通に。


日常的に、過ごす。




昨日あったことを、決して忘れたわけでは無いが、こうした方がいい気がした。


変に探らない方が良いと思った。




こういうのは、たいてい直感。


まぁ、直感というよりも胸騒ぎがするのだ。


そしてとても残念なことに、こういう嫌な予感は良く当たってしまうから嫌だ。




昨日電話したように俺の家に集合なので、どうしようかとまた携帯を手に持った。




そしてメールをしようと楓のアドレスを探した―――




ピンポーン、ピンポーン!




時だった。


あーコレはもしかして、来たのかな?




いつも行く時間より随分早いぞ。




と思っていると、


「おにーちゃんっ!!来たよー!」




oh・・・。やっぱり?


いや。準備終わってるけどさ。




時間を言うのは大切だと思うんだ。




いきなり来るのは、俺じゃ無くてもビックリするし、あと少し時間が欲しいんだよね。




と、ワタワタ考えていたら、




「おにーちゃん!?」


「あー!5分くらい待って!」

「ごめんなさい!お兄ちゃんあと3分待って欲しいって。」


「・・・。」




おーい。美架乃さん?


俺、5分って言った気がするな。




そんな子に育てた覚えは・・・っ!!




お兄ちゃんとても悲しいな。




制服を羽織りながら、そんなことを考えた。


そして、鞄に携帯を入れ他に無いかと辺りを見渡した。





「あーと1分!」




っと、やばっ!


これは、時間をこすと美架乃が怒るパターンだ。




急がねば。




急いで階段を降りると、何故か居間にお馴染みの2人が上がっていた。




「ちょっとぉ~、拓磨おっそいよー!」


「そうだよ。人を待たせるなんて、礼儀が成ってないね。」


「時間を述べなかったお前に言われたかねーな、楓。」




しかも、3分しか待たせてねぇし!




「いつ、どこで、誰が来ても良いようにしとくのがベストでしょ。そして、3分でどれだけのことが出来ると思ってんの、拓磨。3分なめんな!」


「ぐっ・・・。」




た・・確かに正論だ。


それに楓なら、常に準備OKそうな気もするしなぁ・・・。




だかしかし!


勝手に俺の心の中を読むのはやめろ!




ていうか・・・イヤイヤ楓さん?


お前ってなめんな!とかそーゆー奴だったけ?




「あ、言っておくケド、拓磨の考えてることくらいなら、丸わかりだから。」


「おまえは超能力者か!」


「バカじゃ無いの。そんな非現実的なモノいる分けないじゃん。ていうか俺だって、普通になめんなとか言うから。」


「やっぱ超能力者だろ、お前。」


「やっぱバカなんだね、拓磨。」


「ねーねー、俺を忘れてない?」




てかもう3分どころじゃ無いから、早く行こーよ。と、ちょっと放置されてふて腐れた雄真が言った。




「あ、そだね。ごめんね、拓磨が煩いからさぁ。」


「おい。」


「ううん!だいじょーぶだよ、楓!じゃ、行くね美架乃ちゃん!!」


「いいえ、また来て下さい!」


「あれ?君のお兄ちゃんは?」


「おい。」


「本当だ、拓磨がいない!」


「おい!」


「わ、お兄ちゃん!どこ行ったの!?2人が待ってるよ!」


「おい!!美架乃さえも、俺外しするのをやめろ!」




そんな茶番劇(?)を終えて玄関の方へ行った。




「ところで。全く触れてなかったけど。」




美架乃のいない、見えも、聞こえもしないように小さめの声で、周りを確認してからいった。




「外は・・・、どーなってんの?」




まぁ、2人がここにいる時点で、心配は無いと思うが。


心配要らないとも限らない。


し、また俺を追ってきても困るからな。




「・・・確認してみれば?」


「確認しなくて良い様に聞いてんだけど?」




すると、楓がため息を吐いた。


そして、無言で扉の前に立ち、戸を押した。




「ちょっ・・・」




驚いたが、次も驚きだった。




「!?」


「どういうコトなんだろね」






動物たちは、跡形もなく消えていた。










だいぶ、間がですね・・・。

申し訳ないです・・・。I'm sorry.(_ _|||)

と、英語でカッコ良くしてもデスよね。


まぁ今回投稿したのは、リア友に「いい加減投稿せい!」と叱られまして・・・。(´д`)オコラレチッタ


そして!その友人は今日誕生日です!

Happy birthday!!

(。・ω・)ノ☆ネ兄☆ヽ(・ω・。)

おめでとうございます!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ