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夏の中の雪 壱

「なぁなぁ!」




声が聞こえる




「俺たち・・・ずっと一緒だよな!!」




どこか みたことのある風景


聞いたこのある声




だか、分からない。




なにがって?


全てが、だ。




誰が喋っているのかも


誰の声なのかも


ここが何処なのかも――・・・すべて。




「なにいってんだよ!当たり前だろ??」




子供達の笑い声に、駆ける音。




分からない・・・。


だけど、懐かしい。


酷く懐かしいんだ――・・・・。





「・・・・?」




目の前にあったのは、何か見慣れた白いものだった。




意識が戻っていくと同時にそれがなにかを認識し始めた。


それは保健室の天井だ。





はっとして俺はもの凄い勢いで起き上がる。




「俺っなんでこんなとこに・・・――・・・うっ・・・」




勢いよく起き上がったからか、気絶してた理由がそれだったからかは分からないが、すごい目眩と立ちくらみのようなモノに襲われた。


その反動で再びベットに倒れ込む。




「あら 起きた? 鈴倭君」




声の聞こえた方へ目を向けると保健の先生、嘉能先生 ーかのう せんせいー がたっていた。



「先生・・・。」




はっとした俺は、学習し寝たまま訪ねた。




「あれ?俺なんでここにいるんですか・・・??」




「・・・あぁ。覚えてないの?貴方達は、明海校舎裏に倒れてたのよ。」


「あぁ、そうなんです・・・か・・・?」




今の先生の言葉に引っかかることがあった。


゛「貴方達」゛ ・・・゛達゛?




「・・・あ。もしかしたら・・・楓と雄真も・・・?」


「えぇ。そうよ。3人揃って。見つけた時は何だか絵図らが面白かったわよ。」




ハハ・・・と苦笑にちかいものを顔に浮かべた。




「で、楓と雄真は?一緒に倒れていたんでしょう??」




「かえったわよ。」


「え?!」




いや、知っていたが、そんなに薄情だったとは・・・。


我が友人ながら酷すぎる・・・。


マジの方でへこむ話だ。置いて帰られた・・・。





「あぁ。正確には私が帰らしたのよ。」









と付け足すように嘉能先生はいった。









「貴方、今何時か、わかってる??」









・・・そういえば、分からない・・・。




昼からだったよな。何時間寝てたんだろう。



ふと窓を覗いてみたら、真っ赤な夕日が綺麗に山の間に入るとこだった。




まさに逢魔が時というやつだろうか。


・・・ん?ちょっと待て。逢魔が時って・・・




「え・・・ 今・・・何時なんです?」









にこっと笑い、








「7時32分よ。」




「・・・っ・・・・!」









絶句。いや本当にそのまんまのことをした。


そうしていると状況説明をするようにいいだした。









「最初起きたのが多留美君よ。起きたのは・・・4時丁度か過ぎた頃だったかな・・・。」









まぁあいつはタフですからというと俺と先生は笑いを浮かべた。


だが雄真でも4時間寝てたのか・・・。









「そうして20分くらい過ぎたときに、五百雀君が起きた。」



「へぇ・・・。」








楓が次か。楓3人の中では弱い方だ。(いや、俺たちの中でであって決して弱くない。寧ろ強い。)


なぜだろう。








「5時まで待たしたのよ。どうしてもっていうからね」


「・・・え?」


「ずっと死んだように眠っていたのだけれど。」


「・・・・・。死んだようにって・・・。」








あぁ縁起でも無かったわねと笑いながらいった。


いや笑い事じゃねぇ・・・。俺はそれに苦笑をかえした









「けれど、時折苦しそうにするのよ。」


「苦しそう?」


「そうよ。「うぅ・・・」て。悪い夢でも見ているようだったわ。」


「悪い夢・・・」






そういえば・・・みていたような?






「でね、苦しそうにしている時は二人とも心配そうに見てたわよ」


「え、」


「愛されているわね」


「・・・よして下さい。」






ふふ、羨ましいわね と俺の本心を読み取るようにいった。


あぁ先生が背を向けていて良かった、と目頭がジーンとなるのを感じながら思った。


―こういうとき涙腺が緩いのは困る。


視界がゆがんでいた元が、つうと頬を伝い流れた。




「でも、帰って良いと言ったら、とってもにこやか且つ素早く帰って行ったわっ!」


「台無しです!先生っっ!!」




飛んだ茶番に付き合わされた気が・・・。


くっそっ俺、なに泣いてんだ!?


コレは言葉という名の罠だ。まんまとはまってしまった!しまった!




「さてと。そろそろ大丈夫じゃないかしら?」


「え?あ、本当だ・・・。」




起き上がっても目眩などがなかった。







「とはいっても心配ね。親御さんに連絡しましょうか?」


「・・・いえ、まだ職場だし、今日は帰れない日だと思います。」


「そう」




・・・まったく気の利く爺さんだよ。




「気を付けて帰ってね。」




そして話の分かる理事長だ。




その後俺は先生が持ってきてくれたバックを持ち、帰路についた。









時間が掛かってごめんなさいっ!!

あぁぁあ~

みてくださってありがとうございますぅっ

気長に見てくれたらもうっ本望ですっ【嬉】(´p・ω・q`)ぁりヵゞ㌧♪


さて本編について

やっぱり・・・拓磨君がね・・・誰かによって崩れていくのがたまらなく私好きなんです(*σ>∀<)σYO

面白いです。何か書いててとってもっ☆:*・゜(●´∀`●)ホェ:*・゜

いまはまだ拓磨だけですけど、「夏の中の雪」が終わったら他目線で書いてみたいと思うんですよね♪

その時まで見てくれる人がいるかどーかは・・・謎ですけど・・・(;д; )

まぁ気長く宜しくお願いします(●・v・人・v・○)

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