プロローグ?
高校2年目。一番初めの月。
校庭の並木にはあふれかえるほどの桜。
それは、視界を薄い桃色に染めてしまいそうだった。
校庭はそのせいで、ピンクの絨毯が引かれているようだ。
その日は・・・
始業式から一週間たった今日は転校生がやってきた。
名前は 叶野 凜 ーかないの りんー というらしい
その娘の第一印象は、なんというかまるで―――
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夏。
初夏というものはとっくに過ぎているが、真夏とは言い難い中途半端な感じ。
いまは7月も半ば。 なのに暑い。
これはまさに異常気象というヤツだろうか。
せみは鼓膜を破りそうなくらいにうるさく、
太陽は人間を焼き殺しそうな、針を刺すように照りつけてくる。
「あちぃぃぃぃぃ!!てかなんなのこの暑さ!イカレてんの!?」
俺 鈴倭 拓磨 ーすずわ たくまー は雄叫びをあげていた。
ていうか――
「焼き殺す気なの?鼓膜破る気なの!?もーせみいなくなればいいのに!!太陽も消滅しろ!」
ていうか叫んでいた。ただたんに文句を言っていた。
それも太陽に対して動物に対して。
・・・一応いっておくが高2だ。
・・・馬鹿だろ・・・。
無謀すぎる。
しかも自然に対する文句などを吐くとは・・・。
太陽消滅したら間違いなく死ぬぞ・・・
暑すぎてイカれたかな??
そして近所迷惑にも程がある。
まぁじぶんに対していうのもあれだが・・・。
そう感じてるのは俺だけじゃ無いらしい。
「・・・うるさいんだけど・・・。」
文句をいってからニコッと笑い、
「大丈夫だよ?お前のほうがうるさいし、暑苦しいよ??
良かったね~!この世にお前よりうるさいのがいなければ、暑いのもいないから・・・」
すこしためて
「だから・・・さっさと黙れば??」
・・・・
「同感だよー。拓磨うっさい。すこし、死んでれば??てかお前が消滅しろ。」
・・・・・・・・・・・
こいつらには、血も涙もないのだろうか?
てか・・・素直にへこむ・・・。
こいつらの名前は
五百雀 楓 ーいおじゃく かえでー
と
多留美 雄真 ーたるみ ゆうまー
最初にしゃべってたのが楓。
楓は、成績優秀で常に上位キープ
てゆーか5位以下に名前があるのがみたことない・・・。
気持ち悪いよな。
俺もなかなか良い方で、悪い時で中の下。
良い時で上の上
なんだが
俺も知らない言葉500個以上知ってるぜ?
しかもあいつ事前の勉強してなくとも覚えてるっていうね・・・。
いやまさに天才という奴だ。
しかも 美形。
超、妬ましいわっっ
で俺に死ねっていったのが雄真
こいつも美形(こいつら死んじゃえばいいのに・・・。)
んでこいつはこいつで・・・
運動神経が異常。こっちが死んでるよ。マジで。
跳び箱10段は楽々やるからな
身長そんなないのに。
こないだ20段跳んでた。跳んだってより飛んだ・・・?
本当のとこは飛んでるのかもとれない。
背中でパタパタしてるよ。羽が。
凄いエピソードはこれいがいにたっっっくさんあるが抑えておこう・・・。
こいつらが凄いのはこれだけではないが直々、こいつらの凄さが目の当たりになってくると思うから、いまはまだ言わないでおこうと思う。
――俺はこの時点で今考えれば、誤っていたのかもしれない。
凄すぎるが故に俺は・・・いや俺たちは自分らの身に能力を宿した。
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第一章 夏の中の雪 編
俺たちはこの後に起こる事件をまだ知らない。
そして・・・ここから始まったんだ。
俺たちの・・・不自然で人為な世界は。
見て下さってありがとうございますっ!
感激&感謝です。
誤字脱字等ありましたら、どんどんおっしゃってください。
作品についてのアドバイス、感想等もいってくれると嬉しいです。
初の投稿なのでちょっとドキドキしてます。
温かい目で見守って下さいっ!