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この映画は夜間限定上映です。  作者: 金平紫黄
3/5

こんなことになるなんて聞いてねえよ・・・

 あれ?・・・ここ、どこだ・・・?俺、確か車に轢かれてその後・・・



『もしもーし。伊藤さーん。あっお目覚めになりましたか?』


 えっ?なんであの男がここにいるんだ?一体何がどうなっているんだ。てか見た目に反してキャラ明るっ胸焼けし そう。てかここどこよ。


『あの、ここってどこなんですか?俺はあの後どうなったんですか?』


『ここは死後の世界になります。あなたは車に轢かれてすぐに亡くなってしまいました。』


『え・・・。俺、死んだの?ほんとに?』


『残念ながら。本来なら天国もしくは地獄のどちらか神が判断なさった方にこの後行くのですが、あなたにはぜひしていただきたい重要な仕事があるのです。』


『はあ・・・神様って本当にいたんだ。じゃなくて、なんなんですか?その仕事っていうのは。』


『地上にいる人々の夢を作っていただきたいのです。』


『夢?夢ってあの寝てる時に見る、あの?』


『そうです。あの夢です。』


『夢って脳内で作られるものじゃないんですか?あれは全部人が作っていたってことなんですか?』


『全てではありません。人はレム睡眠とノンレム睡眠のうち、脳が活発に動いているレム睡眠時に4つか5つの夢を 見ると言われていますが、人の手によって作られている夢は1つだけ、その人の人生に関わる夢です。その他は脳 内でその人の記憶などを元にして勝手に作られています。』


『そうだったんですか。たまにすごく訳のわからない夢を見る時があったけどあれは俺の脳が勝手に作ってたんだ。 この世の謎ってまだまだ解明されてないもんなんだな。』


『はい、そうなんですよ。それで、あなたにもこの制作に関わっていただきます。あなたが生きていた頃、残念なが ら定職に就けなかったのでその分ここで働いていただく、というのが神のご意向です。』


(うわーマジかよ死んだらゆっくりできるんじゃねえかよ。じゃなくて)


『そんな重要なこと俺にできるんですかね・・・。』


『その件については心配いりません。夢を作るのはあなた一人ではありません。仲間がいます。みんな最初は初心者 だったのできっと優しくしてくれると思いますよ。』


『そうなんですか。なら良かった。』


『はい、愉快な人ばかりですよ。あなたにはここで夢の企画、撮影、脚本などの制作に必要な仕事を全般的にしていただきます。この会社にはいくつか部門があるのですが、あなたには再会部門に入っていただきます。』


『なんなんですかその部門は。』


『この夢制作会社、オニロは主に四つの部門に分かれておりまして、まず、夢の内容が現実になる、もしくはその夢 とは正反対のことが現実で起きることを知らせる夢を作る部門、良いこと、悪いこと予知する夢を作る部門、これから起こる出来事を予測し、もし危険があればそれを知らせる部門、そして、あなたが今回入っていただくその人が会いたいと思っている人、その人に何か知らせたいことがある人を再開させる部門で構成されています。この部門はつい最近できたばかりで人手が足りていないのですよ。』


『なんか、結構難しそうな仕事っすね・・・。』


『はい。でも私はあなたならできると信じています。』


『はあ・・・。そうですかね。頑張りますありがとうございます(?)』


『それでは、早速移動しましょうか。』


『はい・・・。』 ________

  


『着きました。ここがオニロです。』


『え?もう着いたんですか?』


『こんなの瞬間移動でひとっ飛びですよ。』


『す、すげー!!!瞬間移動も会社もすげー!!!』


『そっちじゃなくて、こっちがあなたの職場です。』


『えっ!???なんでここだけ仲間はずれなんですか!???』(ちっちゃ!!!ほぼ事務所じゃん・・・)


『会社に入れるスペースがもうなかったもので・・・。でも、新しくできたばかりなので中はすごく綺麗ですよ。』


『あっ・・・。そうなんですね。』


『早速、中に入りましょうか。』


『はい・・・。』_____



(確かに中は結構綺麗だな。あー。願わくば綺麗な巨乳の女の人と一緒に働けたら・・・!)


『ご紹介しましょう。この方達があなたとこれから働く方達です。』


『初めましてー!!!あなたが新人の子だね!!!よろしく!!!』


あー。割と苦手なタイプかもしれない。俺、ここでやっていけるのかな。








読んでいただきありがとうございます!投稿頻度はかなり疎になるかもしれませんがご了承願います。

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