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2.学校編-1.ダンジョンの基礎知識

※学校編は9割説明となっています。よりこの物語を楽しみたい人のみ読んでくれると嬉しいです。

舞台がアメリカなので本来は英語で話していますが、作者は教養がないので英語で書けません。許してください...


「では今日の講義を始める」

先生が入ってきた途端、教室に緊張が走る。いつもは騒がしい教室も、今日はやけに静かだ。それもそのはず、今日はダンジョン科の初めの授業。高等学校からの進学先の内、6割がダンジョン探検士であり、ましてやダンジョン科は必須科目。いつも以上に気合を入れなければならない。

「まず、"ダンジョンランク"について。これは皆にも馴染み深いだろう。アリアナ、説明してみろ」

「はい、ダンジョンランクとは、ニューカリフォルニアに住む人々が生まれながらに定められるランクで、このランクによって入れるダンジョンが決まっています。」

「まあ、概ね正解だな。このランクはローマ数字で表され、初めは全員Ⅰから始まる。そして、今説明してくれたが、ダンジョンの難易度を示した"ダンジョンクラス"と言うものもある。これは、ダンジョンの前に置かれている"換金所"に描かれたアルファベットのことだ。最低クラスはE、そこからDCBASと上がっていく。」

「先生!換金所とはなんですか?」

「おっと、まだ説明していなかったか。換金所とは、ダンジョンの前に置かれている箱型の人工物だ。過去に移動や破壊を試みたが、全て失敗に終わっている。そして、この人工物にダンジョン内で手に入れた"チャーム"を入れると換金される。どう言う仕組みかは判明していないが、これがダンジョン探索士の一攫千金を狙える所以でもある。」

「ところで、チャームが何かを知っている人はいるか?」

「はい。」

「小傘目、答えてみろ。」

「チャームとは、ダンジョン内で手に入れられる宝物の一種で、非科学的な力が宿っているものです」

「ふむ、正解だ。これは説明されるより見たほうが早いだろう。これを見てみろ。」

先生の右手に全員の視線が集まる。先生の右手には赤く光る宝石のようなものが握られていた。

先生が宝石を強く握りしめると、宝石の尖ったところから炎が吹き出した。

「これがチャーム。このチャームはダンジョン内で見つかる最も一般的なチャームだが、使い方を誤れば混乱が生じる。このようにチャームには換金するだけでなく、ダンジョン内に出現するモンスターに対抗する力も秘めているんだ。」

「では"フォーム"を開いてくれ。」

個人情報や自分の成績などが記されたそれを取り出すと、見慣れないアプリが入っていた。

「それはモンスターノートだ。現在発見されているモンスターの生態について詳しく書いている。まだ生態が判明していないモンスターも多いが、Eクラスのダンジョンに出現するモンスターについては問題ない。次回の講義ではモンスターについての講義では行う。モンスターについて、しっかり予習しておけ。何か質問はあるか?」

「はい。何故一般市民がダンジョンを攻略する様になったのですか?」

「李、いい質問だ。答えは単純明快。人手が足りないから。だ」

「どういうことですか?」

「世界は広い。アメリカ全土の生存者の救助やニューワシントンでの問題の解決と言ったことだけでも10年近くかかっている。それを全世界に広げれば、途方もなく時間がかかる。さらに、ダンジョン内からはモンスターが出てくることがある。現在5桁ほどの数が見つかっているダンジョンの全て気を配ることはできない。かと言って、一般市民をそのままの状態でダンジョンに送り込めば殺されるのがオチだ。だから、高等教育という場でダンジョンの基礎を学ばせ、ダンジョンの攻略に向かわせようってことだ。」

「ほかに質問があるやつはいなさそうだな。これで今日の講義を終了する。」

こうして、講義の第一回が終了した。

人物


小傘目悠太(18)

主人公である


小傘目綾香(14)

主人公の妹である。癌を患っている


小傘目千尋(37で死去)

主人公の母。癌で死亡した。


小傘目健太(30で死去)

主人公の父。ダンジョンで事故死した。


アリアナ・シャルル(18)

主人公の同級生


李水宇(18)

主人公の同級生


ノーベルク・ジャスパー(31)

ダンジョン科の教師


専門用語辞典


ダンジョン

地下へと繋がる空洞の総称。深いものから浅いものまであり、政府に管理されている。


モンスター

ダンジョンに生息している生物の総称。ほとんどが敵対生物だが、稀に友好的な生物もいる。


スライム

緑色でアメーバのような見た目のモンスター

1話で出現するが、一話で名前は出てこない。最も基本的なモンスターだが、毒性のある粘液を放出するため危険。


ニューワシントン

地下の避難所とその周辺の街の名前。基本的に地下を地下都市、地上を地上都市と呼称する


ダンジョン科

高校で習う単元(必須科目)

10単元ある


ダンジョン探索士

ダンジョン科の単位を8単位取得することで獲得できる資格を持っている人の総称。ほとんどの人は持っている。


ドル

通貨。価値観は現在と同じ。


ダンジョンランク

その人のランクを表すもの。生まれた時から獲得し、全員がIから始まる。ローマ数字で表す。


ダンジョンクラス

ダンジョンの難易度。EからSまであり、クラスが高いものはダンジョンランクが高くないと入れない。


チャーム

ダンジョン内にある宝物の中でも、非科学的な力を持っているもの。換金所で換金可能。


換金所

ダンジョン内のチャームを換金できる。また、ダンジョンクラスが書いてある。破壊、移動は不可能。


フォーム

個人情報やモンスターノートが入っている端末。スマホみたいな感じ。


モンスターノート

モンスターの生態について記されているもの。図鑑的なものだが、ダンジョン探索士ならば誰でも書き込めるので信憑性は高くない。ある程度情報が集まったら政府がまとめるようになり、編集が不可能になる。


今後も付け加えられていきます。

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