1.小傘目悠太
こんなものを読んでくれてありがとう。
更新は不定期だから次の話はあんまり期待しないでね
-2030年-
全世界で突然異常気象が発生。国際連合にて各国に地下の避難所を作成して難を逃れるという提案が可決された。しかし、海底火山の噴火や豪雨によって多くの避難所が沈み、90%もの人類は死滅した。
-2050年-
「はっっ‼︎てりゃ‼︎おりゃ‼︎」
剣を振っても振っても目の前の敵は倒れない。モンスターはどんどん増え、こちらに押し寄せる。
「...っ息が...くる...し...い...」
視界は緑色に覆われて、そのまま...
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
がばっ。ベットから起き上がる。
「...なんだ...夢か...」
俺の名前は小傘目悠太。高校二年生。
20年前の大災害によって街は土砂や謎の樹木に覆われ、地下へと続く空洞が出現した。当時唯一健在だったアメリカ政府はその空洞を"ダンジョン"と名づけ入口を封鎖し、軍を導入してダンジョンの内部を調べさせた。その際、隊員の一人が謎の緑色のアメーバのような見た目をした怪物に襲われて、軍は素早く撤退。その後、ダンジョンの内部に生息している生物を"モンスター"と名づけ、街の復興や生存者の救助に人員を割くため、ダンジョンへの入場を完全に禁じた。
そこから10年の時が経ち、避難所付近では大規模な建物が建設され、インフラも一部整った。世界各国の生存者を救出し、"ニューワシントン"と名づけられた街では約7億人の人間が住んでいる。これにより、ダンジョンの開発を一部許可し、高等教育の一環としてダンジョン科が設立。ダンジョン科を10単位中8単位取ることでダンジョン探索士の資格が取れ、ダンジョンを探索することができるようになった。ダンジョン探索士は宝を見つければ安いものでも1000ドル。高いものでは億を超えるものもあり、モンスターを数体倒すだけでも日給50ドルほどもらえるため、大金を夢見て多くの人が探索士となった。
小傘目悠太の両親はどちらも日本人であり、たまたまアメリカ旅行中であったため助かった。その後、両親は俺と妹である小傘目綾香を出産し、仲良く生活をしていた。
しかし、父である小傘目健太はダンジョン内で事故死、死因も分からず、帰らぬ人となってしまった。その時から生活が苦しくなり、母は癌で急死。妹も14歳という若さで癌にかかってしまった。このままでは妹の命が危ない。だから、俺はダンジョン探索士となって大金を稼ぎ、妹の治療費を稼がなければならない。そのためにも、まずはダンジョン科の単位を取らなければならない。これは、俺の妹の救出劇だ。
人物
小傘目悠太(18)
主人公である
小傘目綾香(14)
主人公の妹である。癌を患っている
小傘目千尋(37で死去)
主人公の母。癌で死亡した。
小傘目健太(30で死去)
主人公の父。ダンジョンで事故死した。
専門用語辞典
ダンジョン
地下へと繋がる空洞の総称。深いものから浅いものまであり、政府に管理されている。
モンスター
ダンジョンに生息している生物の総称。ほとんどが敵対生物だが、稀に友好的な生物もいる。
スライム
緑色でアメーバのような見た目のモンスター
1話で出現するが、一話で名前は出てこない。最も基本的なモンスターだが、毒性のある粘液を放出するため危険。
ニューワシントン
地下の避難所とその周辺の街の名前。基本的に地下を地下都市、地上を地上都市と呼称する
ダンジョン科
高校で習う単元(必須科目)
10単元ある
ダンジョン探索士
ダンジョン科の単位を8単位取得することで獲得できる資格を持っている人の総称。ほとんどの人は持っている。
ドル
通貨。価値観は現在と同じ。
今後も付け加えられていきます。