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乱世だけど呪いで猫ちゃんにされたので惰眠を貪ります  作者: PYON
第4章 八角衆の襲撃

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因幡の国忠臣 木島吉嗣05

 いきなり蟻道が動く。

 わたしの懐に飛び込んでくる。

 拳で殴ってくるのを刀で受ける。

 刀と拳が火花を散らす。

 無手なのにまるで鋼鉄同士がぶつかったような音。

 こいつの拳、硬い。

 それに速い。


 以前のわたしなら、これで終っていたところだ。

 羽無殿に刀運びを教えてもらっていなければ、刀は折れていたところ。

 それに極悪ウサギに教えてもらった勝負勘。

 ウサギは感じろっていう。

 相手の攻撃がやばければ、本能的に感じられる。

 そう考えるのがあのウサギだ。

 羽無殿のように理詰めの教え方ではない。

 ただの根性論だけど、教え方がわたしにとって命がけなわけだから、それは身に着くに決まっている。

 あのときは死ぬかと思ったけど、今はそのおかげで生き残っている。


 わたしも防戦一方ではない。

 隙をみて剣撃を繰り出す。

 ただ、その攻撃は余裕で弾かれる。


「猫丸隊というのはこの程度アリ。

 人間にしてはなかなかやるようだが、それだけの事アリ。

 虫の力を手に入れたわたしたちの敵ではないアリ。

 これなら、傾奇者の世界になるのも時間の問題アリ」


「おまえら程度に若殿が負けるわけがない」

 猫丸殿が獣化しているのに対して、こいつら虫化しているのか。

 今まで戦ってみて、わたしがこいつに勝てないのはわかった。

 ただ、わたしの感覚みたいなものだが、こいつに極悪ウサギのようなすごみは感じない。

 極悪ウサギと本気で戦ったら、わたしは一瞬で殺されている。

 こいつの強さはわかる。

 ただ、こいつは手加減しているのか。

 遊んでいるのであれば、猫丸殿の敵ではない。

 猫丸隊は戦いを楽しんでいない。

 できることなら、戦いを避けようとするのだ。

 それは平和主義とかいうのではない。

 ただただ、戦いがめんどくさいのだ。


 蟻道の攻撃が入る。

 わたしは5メートルくらい後ろに飛ばされる。

 やはり、こいつの力半端ねえ。

 

 続けて攻撃を繰り出してくる。

 受け止めきれない。

 わたしはボコボコにされる。


「これでとどめアリ。

 お前の首を猫丸に送るアリ」

 そう言って手を伸ばしてくる蟻道。

 これで、終わりだな。

 そう思ったとき、蟻道の手をつかむ白い毛の生えた手。


「わたしの友達をボコったのはおまえウサ」

 いつの間にか極悪ウサギがわたしの前に立っているのだった。


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